想像・推理・思考をする場合は、既存の情報がベースになります。想定内の情報から枝分かれするように、線的な流れです。「先を読む」という動きも線的で、既存の知識情報や認知を起点に伸びていきます。「雨が降ってきた→傘をさす」というもので、前後の状態に因果関係があります。
これはこれで非常に有用な情報が得られますが、一番欲しい情報、役に立つ情報というのは現在見えていない「想定外の情報」です。
既知情報の外側にある情報。これを知るためには「先を読む」ときとは違った「点的な発想」が必要になります。意識の外にある出来事を知るためには意識の外に出る必要があって、「無作為性」が求められます。
無作為性から情報を得る占術(卜術)は無数にありますが、カードなどを用いた占いは「イメージ」があるため、具象度が高くなります。おまじないなどには適しているのですが、どうしてもどこかで「線的な発想」が残っていて、想定内から出ることが難しくなります。
より「点的な発想」を地で行く占いが「易」です。抽象度が高く、理論や理屈が存在するようで存在しません。永遠に続く何もない自由すぎる空間に放り出されるような無情さがあるため、易を諦めたり敬遠する人もいます。
しかし、何度も言いますが、本当に価値を感じられる、感じてもらえる情報というのは「想定外」にある情報です。ここに辿り着くためには、無作為で抽象度が高い「点的な発想」が必要になります。思考を用いた線的な発想(リーディング)でも事足りる場面もありますが、変化の激しい時代においては易がもつ「点的な発想」に大きな価値があるはずです。
使い手の柔軟性が試される占い
易は本当に使い手の柔軟性が試される占いです。理論や理屈といった線的な固定観念があると、易から得られる情報も「想定内」になってしまいます。常識や目に見えるものを無視するような「身勝手さ」みたいなものが求められますし、固定観念を捨てれば捨てるほど見える範囲が広くなり、想定の外にある情報にアクセスすることが出来ます。言語化が難しいのですが、こればかりはその瞬間を体験して味わわないと分からない世界だと思います。
[参考記事] 易と純度と無
https://nishikei.jp/koikumo/49298/
易には大きく分けて、周易・梅花心易・断易がありますが、もっとも無機質で解析要素が多いものが断易です。使う人によっては、卦を立てたあとに「宇宙空間に放り出されるような感覚」を味わうほどの無情さがありますが、だからこそ「想定外の情報」が求められる場面で役に立ちます。
断易の真価は、相談者や占う人を遠く離れたところから観察するような視野の広さです。この不思議な感覚を味わうのは簡単ではないかもしれませんが、そのきっかけとなる断易講座を毎年不定期で開講しておりました。
現在、断易講座の開講リクエストをいただいているので、満を持して、次のクラスを開講したいと思います。
断易講座 基礎四期
日程
第1回目 2025年1月30日(木)20:00-21:30
第2回目 2025年2月27日(木)20:00-21:30
第3回目 2025年3月27日(木)20:00-21:30
第4回目 2025年4月24日(木)20:00-21:30
第5回目 2025年5月22日(木)20:00-21:30
第6回目 2025年6月26日(木)20:00-21:30
断易講座3期までは1回3時間で開講していましたが、1回あたりの授業時間・内容量が大きくなりすぎていたので、今回から時間を短くして回数を増やすことにしました。
今までは明らかに詰め込みすぎ・駆け足気味だったので、細かく分けてより丁寧に解説していきます。
受講形態
開催中はオンライン(zoom)で、開催後は動画(vimeo)で受講できます。見逃し配信・後追い受講も可能です。
必要なもの
基本的に道具は必要ありません。2025年7月から開講予定の応用講座では万年暦が必要になります。
受講料
55,000円(税込)
一括前払いのみになります。領収書など各種書類を発行対応いたします。途中および全部の返金はお受けできませんのでご了承ください。
お申し込み
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