【エネルギー】節約する・守る・奪う…ではなく「作る」ことを考える

 

個人組織問わず、多くの諸問題はおそらく「エネルギー」によるものだと考えられます。

個人の悩みや問題の多くもエネルギーが原因です。

エネルギーを「お金」として置き換えて、説明してみます。

 

エネルギーがたくさんあるとき

 

まず、エネルギーがたくさんある状態。つまり、財布にお金がいっぱい入っている状態。これを想像してみてください。

たくさんお金があると「あれもしたい」「これもやれる」といった具合に選択肢が増えます。可能性が増えます。

お金が無尽蔵に湧き出る財布だとしたら、後先考えず様々なものを買ったり、体験したりするでしょう。

エネルギーが有り余る状態は余裕があるので「選択肢が増える」「無駄なことをする」「遊ぶ」という行動につながります。

 

エネルギーが少なくなってきたとき

 

エネルギーが少なくなってくると「節約」を始めます。

楽しようとするのはなぜか?
効率を求めるのはなぜか?
うまくやろうとするのはなぜか?
失敗を避けるのはなぜか?

これらはすべて「エネルギーが減ってきたとき」に起きます。

なるべくエネルギー消費を減らしたいので「簡単に」何かを得ようとします。無駄をなるべく減らそうとします。他者のやり方を模倣したり、マニュアルに従ったり、成功体験に耳を傾けたり…。

一見すると向上心溢れるような行動に見えるかもしれませんが、全てはエネルギー節約のために行われます。

 

エネルギーが底を尽きそうなとき

 

エネルギーが底を尽きそうになると、それを守ろうとします。

耐え忍ぶような行動に出ます。お金が底を尽きそうなときをイメージしてみてください。

 

エネルギーがなくなったとき

 

エネルギーがなくなったとき。財布の中のお金が空っぽになったとき。生命・生活が維持できなくなります。

そこで人間は他者からエネルギーを奪うことを考えます。「奪う」というとキツく聞こえるかもしれませんが、周囲からエネルギーを集める行為も「エネルギーが尽きた時」に行われます。

ちなみに「エネルギーを奪う相手」に選ばれるのは、なぜか「エネルギーをたくさん持っている人」ではなく「エネルギーを節約したい人」である場合が多いです。

要するに「元気な人」「健全な人」からはエネルギーを取ろうとはしません。戦いが起きた時に負けて死んでしまう可能性が高いからです。

なので、エネルギーが空っぽになった人は「エネルギーが少なくなってきた人」を選んで奪おうとします。

 

エネルギーを生成できるか

 

問題は「エネルギー」が減ってきたときに「生成できるか」なんです。

財布の中のお金が減ってきた時に「補充できるか」なんです。

エネルギーを作り出す力が強ければ、空っぽになってもまた元気になります。エネルギーを作り出す力が弱ければ、減っていく一方でしょう。

世界中の生物が自分でエネルギーを生成することができるようになれば、全ての争いは終焉を迎えると思います。

「元気があれば何でもできる」というよりも「元気を作り出すことができれば、何も起こらない」ということです。

 

 

人間はどうやってエネルギーを作っているか

 

人間は主に外部から食物などの外部要因を体内に取り込むことで、エネルギーを作り出しています。

食事は「食べ物との同化」です。同化することでエネルギーを作り出しています。

これは燃え尽きそうな惑星から、不安定な分子まで同じような性質を持っています。

エネルギーを作り出すために「同化」「結合」といった戦略をとっています。

人間は主に食事によってエネルギーを作っていますが、うまくエネルギーを作れないとしたら

1.食べ物を異物として対処し同化が起きていない
2.そもそも食べていない

ということが考えられます。

エネルギーを作り出すためには「分化する意識」は邪魔で、むしろ「同化」する必要があり「混化」する必要があります。

つまり、エネルギー生成がうまくいっていないときは、これらの同化や混化が起きていない状態と言えます。

 

エネルギーをうまく作るには

 

人間の行動で言うと、外部から入ってきたものを全て拒絶したり、固定観念をもち特定の要素のみを取り込んだりすることが意図的な「分化行動」につながります。

他者との境界線を無くしたり、周囲に同化することで混化が起きます。溶け込むこと。ひとつになること。素直になること。身を委ねること。これらがエネルギーを生成する上で必要な要素になります。

拒絶や拒否を続けると、エネルギーを作り出すことができず、節約したり相手から奪う戦略を取らざるをえません。

しかし、エネルギーの自己生成がスムーズにいくのであれば、節約や略奪といった戦略は不要になります。

自分で自分のことを満たす力とも言えますから、自己満足力とでも言いましょうか。他者に満足させてもらうことを待っていたり、ごきげんを取ってもらう…といった人間関係におけるあらゆる悪手は全て「エネルギー自己生成能力の欠落」といった状態から起きてきます。

何度も言いますが、エネルギー、つまり「元気」があれば何でもできます。

「お金」はエネルギーを節約する上では非常に役に立ちますが、エネルギーを直接的に生成してくれるものではありません。お金をもっていても病んでいる人もいれば、お金がなくても元気な人がいるのはそういった理由からです。

 

混化の力

 

冒頭にも申し上げましたが、人類の諸問題はいつの時代も「エネルギー問題」です。

エネルギー自己生成をやめて他者から奪うことに特化したものが戦争ですし、もっと身近な人間関係のトラブルもエネルギーが足りない人たちによって起こされます。

問題は「エネルギーがあるかないか」ではなく「自分で生成できるかどうか」なのです。

エネルギーを取引しているようでは根本的な解決にはならないのです。

「代替エネルギー」を追い求めているようでは決して「代替」にはならないのです。

ベクトルを自分に向けて「自分はどうやったら自分を元気にすることができるのか」「自分はどうやったらエネルギーを作り出すことができるのか」を模索する必要があります。

「自分で自分を満たすこと」を自分なりに研究していく必要があります。

 

財布のお金が勝手に湧き上がるような、そんな状態を作り出すためにはどうするべきなのか。

僕なりにエネルギーについて研究してみようと思います。

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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