いろいろなところで「移動距離」と「収入」や「アイディア発生頻度」が比例する、というお話を聞きます。
わりとフリーランスとか経営者の方たちの中では常識のようで、僕もやんわり移動距離=収入説を信仰していました。自分自身これが当てはまると考えているからです。
しかし、会社員時代も鬼のように出張に行っていましたし、僕の父は長距離トラックの運転手なのですが、移動距離の割りに収入に直結しているとは言えませんでした。
また、他にも世界をいろいろ旅している…とか全国を転々としているという人たちと接することがありますが「本当に収入や新たなアイディアを生み出せる頻度と比例しているかな?」という場面もあり、自分なりに観察&考察してみました。
能動的流動と受動的流動
過去の僕もそうだったように会社で出張や単身赴任が多い人と、好きでいろんなところを飛び回っている人の違いは何なのか?
これは非常に明確で「能動的移動」か「受動的移動」かの違いです。
自分で行きたいから行くのか誰かに言われて行くのかの違いです。
仕事で指示されたり「行かざるを得ない」場合は、後者の受動的移動になり、ただただお金や時間やエネルギーを消耗する方向に働きます。(下図/時計回り方向)
自分で好きに移動している場合は前者の能動的移動になります。エネルギーが「若返る方向」「活性方向」に進みます。(下図/反時計回り方向)
左上のフェーズは「成長」「発展」にあたるフェーズです。人間が生まれてから死ぬまでの間を表した同様の抽象二軸(生死-有無軸)においては左上は人生において「若い状態」にあたります。
つまり、能動的流動は非常に活性化した状態で、発展方向(エントロピー上昇方向)に向かうエネルギーなのです。
(このあたりの詳説は顕現相術講座をご受講ください)
「いやいや移動する」と「好きで移動する」の違いで結果が真逆に働くので、例えば「移動距離と収入は比例すると聞いたから移動する」という場合は、客体による影響を受けているため「能動的」ではなくなります。
そのため「お金のために移動する」「お金もちになりたいから移動する」という状態では能動的流動にならず、純粋に特定の場所へ行って何かをしたいという状態でなければ活性化したエネルギーは得られません。
つまりお金のために移動することは逆にお金のためにはならないということなのです。
移動以外に流動するものは何か?
移動…つまり肉体以外に流動するもの、それは「お金」や「物」です。
お金や物も「能動的流動」か「受動的流動」かによって結果が変わってきます。
お金やものを「使いたくて使っている状態」なのか「使わざるをえなくて使っている状態」なのかで、同じ「使う」にしても全く意味が変わってくるのです。
例えば、自家用車の車検やガソリン代や家賃などは「使わざるをえないお金」だったりします。これらは「飛んでいく」という感覚が強いので、受動的流動なのです。
これに対して自分が行きたい大好きなアーティストのライブや楽しいことやウキウキするものには「お金を使いたい」という気持ちが芽生えると思います。この場合、能動的流動になります。自己投資なども能動的と言えるでしょう。
著名人や大富豪が積極的に行う募金や寄付も「本当にやりたくて」やっているからこそ、さらなる富につながるとすれば
ユニセフや赤十字といった国内の有名な寄付団体に寄付するよりも、本当に自分が心から助かって欲しいと思う人や機関に寄付した方が能動的流動の効果が大きいと考えられます。
これらのことから、移動以外にも「流動」の法則が当てはまりますので
・好きなことや本当に欲しいものにお金を使う
・「安いから買う」といった誰かに促されてお金や物を使わない
・物やお金を惜しみなく使う
・ケチらない
こういったことが「能動的流動」のエネルギーを高め、収入や新たなアイディアに繋がるのではないでしょうか。
ちなみにこの「時計回り方向」は「老化」の方向でもあります。自分の時間やエネルギーを「使いたくないもの」に使うと時計回りにエネルギーが進みますので「やりたくないこと」に時間やエネルギーを使っているとわかりやすく老け込んでいきます。
誰かが勧める下手なアンチエイジング方法より、自分の心がときめく楽しい時間を過ごした方がアンチエイジングの効果が大きいのではないかと思います。
それでも嫌なことがありそうなとき(にしけいの方法)
しかし、生きている中ではどうしても「やりたくないこと」「使わざるをえない出費」があります。
そんなときにも「それを楽しむ」ことができれば、可能な限り「能動的流動」方向にエネルギーをもっていくことができます。
僕は自分で事あるごとに「占って」みています。
例えば、特定の機関にお金を振り込まなければならない場合でも「スムーズに振り込みはされるか?」「銀行の受付はどのような人か?」といった予想を立ててから向かいます。
そうすることで「ただお金が減るイベント」でも「占いのデータ」が取れて、ゲーム性が生まれます。
当たれば嬉しいし、当たらなくてもデータが取れて検証できます。こういった小さい積み重ねでも「マイナスになるはずだったイベント」を「ゼロ」もしくは「プラス」に転化できるのです。
先ほど出てきた「車の車検」ひとつとっても、「いつもお願いしているところでいいか」と惰性で依頼するのではなく
「今回は自分で最安値のところを調べてみよう」とか「仕事が丁寧だと評判なところを探してみよう」とか
「車検にかかる時間がどのぐらいになるか家族で当てっこゲームをしてみよう」といった具合に少しでも「能動的流動」に変えることができます。
ホテルなども「安いからここにしよう」ではなく「なんか聞き慣れない旅館だけど面白そうだからここにしよう。あとでネタになるかも」と思って泊まればすべて「能動的流動」になるのです。
「収入と移動距離は比例する?」という説と少し逸れてしまいましたが「どのような流動にするか?」であなたの人生も何か変わってくるかもしれませんね。
能動的流動にするためにも、この記事に書いてあったことは一度忘れてくださって大丈夫です!
にしけい