1.緒言
寒い時期がくるたびに春が待ち遠しい。我々日本人が春を実感するもののひとつに桜の「花見」がある。
我々日本人が桜を目で楽しむようになったのは平安時代ごろからと言われている。
812年に嵯峨天皇が観桜会という催しを開いたという記録があり、桜の開花で農業の始まりを占ったり、その年の豊作を願ってお神酒を奉げたりしたと言われている。
現在我々が最も目にしているであろう「ソメイヨシノ」は江戸時代(1700年)に、オオシマザクラとエドヒガンとの雑種として誕生している。
それから300年余り経つが、現在も日本人の桜に対する特殊な感情は途絶えることはなさそうである。
桜が日本人に与える影響は精神面だけではなく、経済面にも大きく寄与する。
桜の開花時期を正確に予測することが出来れば、それに合わせてお酒をはじめとした行楽用品の需要予測が可能となる。
しかしながら、桜が散るまでの日数である、いわゆる「見ごろ」の期間を予測している報告書は数少ない。
そこで、我々研究チームでは2015年の桜の開花日を予測し、なおかつ桜が散るまでの日数を過去のデータと十干十二支及び九星の2つの視点から算出した。