東海道の三大難所とも呼ばれる「掛川-島田」の移動の日がついにやってきました…。
普通の地図上で見るとそんなに大変そうには見えませんが…
航空写真で見るとこんな感じ…
今回の旅で何度も思い知らされたことは「実際にやってみると全然違う」ということです。
もともと計画や妄想と、実際の現場が違うことはよくあるということは自覚していたのですが、想像や空想の方が過多になっていて、頭でっかちになっていたなと痛感させられました。
まず、地図で確認して、航空写真で確認して、そして実際に経験する。Googleマップもまだまだ完璧ではありませんから、最短ルートが最適ルートとは限らないわけです。
掛川市を出発して東海道を東に進んでいきます。気づくと上り坂がはじまっていて…地味に何もなくなっていきます。
ちなみにトイレスポットは「ファミリーマート掛川千羽店」を越すとしばらくありませんので、東海道を歩いていく人は必ずここでトイレや飲み物補給をしておいてください。僕はここのファミリーマートを立ち寄らずスルーしてしまいかなり後悔しました。
この次に出てくる入りやすいトイレスポットは道の駅掛川だったので、ファミリーマート掛川千羽店は必ず立ち寄ってください。「にしけい東海道立ち寄りオススメステッカー」を店舗の窓に貼っておいて欲しいぐらいです。
尿意を我慢しながらしばらく歩いていくと、八坂インター付近の民家のおじさんがいて、通り過ぎたあとに振り向いたらデジカメを構えてこちらを写真撮影しようとしていました。
写真撮影自体は別に構わなかったのですが、おじさんはこっそり撮ろうとしたことがバレて、目が泳いでいました。
そして「この先、歩道なんてないから、車に轢かれるんじゃねぇぞ!」と僕の背中に言葉を投げつけて庭にもどっていきました。心配しているのか文句を言いたいだけなのかわからなかったので、とりあえず「大丈夫大丈夫!」と返しておきました。実際、全然大丈夫でした。
あのね、こういうときにね「気をつけてね」でいいと思うんですよ。おじさんなりの励ましだとかそういう解釈もあるんですけど、知らないおじさんですから、普段どういう振る舞いをしているか、どういう思想なのかわからないので、言葉を素直に受け止めるしかないんですよ。
そうなってくると「轢かれるんじゃねぇぞ!」ってけっこう縁起が悪いというか。素直に「気をつけてね」というニュアンスと違ってくると思うんですよね。
しばらく歩いていくと、道の駅掛川が出てきますが、まわりに何もなくて↓レポートでも「何もありません」とレポートすることを諦めています。テレビだったらカットされる内容ですけど、あくまで感想です。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) December 24, 2019
道の駅です。
この日はクリスマスイブということもあり、クリスマスソングが流れる中、年配のご夫婦やライダーたちが休憩したりしていました。
ベンチでスプライトを飲んでいると「学生さん?がんばってるね〜」とおばあちゃんに話しかけられたり、励まされたりしました。
道の駅で少し休んで、さらに東に上っていきます。
トンネルに入ります。
トンネル内は歩道があるので安心して歩いたり写真を撮ることができました。
クリスマスイブにトンネルを歩く人は他にいなかったので、三脚を立てて撮影しました。いい写真が撮れました。
トンネルを抜けてしばらく歩いていくと、掛川市と島田市の市境に小泉屋さんという茶屋がありました。
このあたりに住んでいた妊婦が山で山賊に腹を斬られて亡くなったのですが、お腹の中の赤ちゃんだけは無事で近くのお寺の和尚さんが、このあたりの湧水から作った水飴(子育て飴)で稚児を育てた…という伝説から「子育て飴」を名物にしているそうです。
いちおう3人の子をもつ親としては、水飴を乳幼児に与えるってなかなかクレイジーな和尚さんだなと思うのですが、お湯で溶いたりしてやれば飲ませていいんですかね?
せっかくなので、子育て飴が入ったソフトクリームをいただきました。
香ばしいザラメの甘さが加わったソフトクリームで、とても美味しかったです。僕が赤ちゃんならソフトクリームのほうを食べたいです。
ソフトクリームも美味しかったのですが、このとき一緒に頂いた緑茶がめちゃくちゃ美味しかった…!
歩いているとめちゃくちゃ暑いのですが、やっぱり体は冷えているんですね。なので、あったかいお茶を飲むと体に染み込んでいきまして…
リアクションの薄さに定評のあるにしけいでさえ、このリアクションです…!
ここではお店のおばさんと、おじいさんとちょっとした雑談をしたりして、のんびり休ませてもらいました。ありがとうございました。
ここから掛川-島田の山越えの後半戦に入っていきます!
つづく!!