イタリア旅行記4~サンピエトロ大聖堂とコロッセオ~

2014年2月10日 AM3:51 ローマ サンティーナホテル501 ベッド

2月10日のこと。

7:45集合のツアーへ。今回は新婚旅行ということもあり、こういったツアーも日本で手配していった。

ガイドのヨシザキさんは、イタリア人と日本人のハーフで、イタリアに住んで長いとか。グラサンを頭に乗せたイケメン。

天気は雨。ローマは、雨が降るとどこからともなく傘売りたちが現れる。

本当にどこに隠れていたのか分からないぐらい雨が降るとトトロのマックロクロスケのように現れる。

折り畳み傘5ユーロ、ジャンプ傘が10ユーロぐらい。値下げ交渉可、政府非公認商売とのこと。一緒にタオルとかファンデーションとかも売ればいいのに。

バチカン市国は、ローマ法皇がトップで、全世界のカトリック系の信者12億人からの寄付で国が成立しているのだとか。キリスト教徒たちの聖域。

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「儲かる」という漢字の成り立ちが思い浮かぶ。

国同士が宗教に絡むと他宗教との絡みも出て、戦争とかややこしいことがあるけど、1つの神のみの国をつくれば、そこは聖域になる。

すごい合理的だけど、とても閉鎖的。でも、こうやって観光客にも見せてくれる。荷物チェックは結構めんどうだったけれど、寛大ですなあ。

サンピエトロ大聖堂は、まさに映画・CGの世界に入ったような感覚。そして、とにかくどこからどこを観ても手抜きが見られない。スキがない。

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芸術(感覚的なセンス)よりも計算(数学・論理)に基づいて導き出された美しさ・精巧さがあった。こういう場所はガイドさんがいていろいろ教えてくれてよかったなと思える。

(インド旅行時はヨソのガイドの解説を聞き耳を立てて、聞いていたのでガイドのありがたみを感じる)

 

 

 

バスに乗り、次はコロッセオへ。

コロッセオ

雨の中だったけれど、それはそれで美しかった。

5世紀ごろに大型のスタジアムを作って、そこで興行をやろうって発想があって、それが今の地球にも(見せるモノは変わっただけで)残っているあたり、ニンゲン昔カラ変ワッテイナイナアト思ウ。

コロッセオ外周

 

コロッセオ内部

 

動物(ライオン・トラ・ダチョウ・タカ・ニワトリまで…)と人間が戦うところや、人間同士(グラディエーター)が戦うところを観に当時たくさんの人々が世界中から集まってきた。

 

そして、なぜそんなグラディエーター(死にゆくもの)にたくさんの若者たちが憧れたのか。

 

僕も当時に生まれていたら、進路希望調査書に「グラディエーター」とか書いていたのかな…

そして、先生から「君の成績ではちょっとね…パン屋ぐらいにしておきなさいよ」とか言われていたのかな…。

 

グラディエーターも凄いんだけど、コロッセオの仕組みが画期的なのよ。

 

陸上戦だけじゃなくて、森林戦、海戦まで出来るスタジアムですよ…

血の掃除がしやすいように砂(アリーネ)が敷かれ、地下には兵士養成場まであったという…。

アナログの最大の合理化がここには詰まっていると感じた。そして、それを禁止に追いやったキリスト教。

その時代の変化の間にあった人々の心情・変化に飲まれる…変化を起こす人々の気もち・行動を学んでみたいと思った。

きっと、キリスト教のせいで進路希望調査に「グラディエーター」と書けずに、三者面談という名のコロッセオで教師と親と三つ巴の死闘を繰り広げた少年もいたに違いない…よかった、今の時代に生まれられて。

 

つづく

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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