手相というのは、文字通り相術なのですが、卜術・命術と同じような機能を発揮できる可能性が出てきました。
これまで手相が苦手としていた「YES/NOの答えをはっきり出す卜術的機能」と「今どういう時期かバイオリズムを算出する命術的機能」を手相で再現できることがわかってきたのです。
「一事は万事」という言葉があるように、手のその瞬間を切り取ったのは「今」だけかもしれないけれど、そこから過去と未来を予測する…という卜術・相術寄りのコンセプトからこの手法が生まれました。
例えば、真夏に今にも溶けそうな雪だるまが映し出された一枚の写真があります。
この雪だるまの写真は日本で8月中旬に撮影されていたとします。9月中旬の現在、この雪だるまは残っているでしょうか?
逆にこの雪だるまの大きさや溶け具合から「いつごろどうやって作られたか」という過去がなんとなく予測できるはずです。
一枚の写真(今)と「背景」がわかれば、そこから未来と過去がわかるわけです。
でもここで言っているのは「○○線が〜」という世界ではなく
『手』という体の末端部位<敏感なアンテナ>とそこに付随するバックグラウンド(背景)も合わせた包括的な相術になります。
縦と横の掘り下げで手相はもっと自由になれる
またここには「関連した現象は連鎖する」というバックボーンもありますから、象意的知識が必要になります。いわゆる連想ゲームです。
占いは突き詰めていくと「連想ゲーム」と「心理テスト」です。
森羅万象ありとあらゆるもの中で「なぜその象徴(シンボル)を引き寄せたか」という心理テスト的な「縦の掘り下げ」のアプローチと
「そのシンボルから連鎖的にどのような現象が起こるか」を予測する連想ゲーム的な「横の展開」が主軸にあると思います。
「占いが連想ゲームと心理テストだと!?ふざけるな!もっと占いは○○で…」と激怒する人がいたとしたら
申し訳ないですけど、多分占いに過剰な神秘性と権威性をもたせて自分の立場を守ろうとする人だと思います。
占いのシステムとしてはこの縦軸と横軸の掘り下げ具合で「面」が決まり、汎用性と普遍性に広がりが生まれます。
特に横軸を意識するだけでもっともっと占いは自由で、柔軟で、いろんな境界線を超えられるものになります。
手相を研究し始めて10年ぐらい経ちますが、まっだまだおもしろく・進化する余地があります。
まだまだ手相はわかっていないことがいっぱいあります。
「線AならばBという意味」という固有の具体的事象暗記フェーズで止まっている人は超もったいないです。
超空腹なときに、明太子が乗っているほっかほかのご飯を誤って生ごみ処理機に投入してしまうぐらいもったいないです。
手相、本当にもっと面白いですから。
にしけい