願望や欲を「状態」ではなく「動詞」で表現した方が捗りませんか?

 

○○なりたい・○○でありたいという願望は「状態」です。

で、この「状態」は「行動」によって作られます。行動の集合体が「状態」です。

「かっこいいオッサンになりたい」「面白い人でありたい」といった状態を維持するには、そう認識される、もしくは自分が認識できるような行動をとる必要があります。

ジブリ「紅の豚」に「飛ばねぇ豚はただの豚だ」という超有名な言葉がありますが

これと同じで「紅の豚」という状態をキープし続けるには、飛び続けるしかないのです。

 

「好意がある」という状態も行動でしか示せない

 

よくドラマとかで「わたしのこと本当に好き?愛してる?」みたいな場面があって

何度も男性が「好きだよー」と言葉にするも、最終的にはキスしてハグすることで納得してもらえる一連のイチャイチャの流れがあるじゃないですか。

心に余裕がないときに閲覧すると少しイラっとしちゃう一連の流れがあるじゃないですか。

あれと同じで、結局「好き」という状態を示すためには

まず「言語化」という行動が必要で、その行動の数や濃度によって「愛している状態」を証明することができます。

だから「私のことが本当に好き?」という質問に対しては「何かしら行動して?」という意味にもとれなくはないと思います。

いくら自分が「紅の豚」だと思い込んだり、言い張ったとしても、やっぱり飛ばない豚はただの豚なんですね。行動するしかないです。

 

「お金持ちになりたい」も状態

 

「お金持ちになりたい」はまさに状態を表しています。行動ではありません。

なので、この「お金持ち」をもっと具体的行動や動作に落とし込んでいかないと非常にボンヤリしてしまいます。

「お金持ち」のイメージが全然違うのです。

「紅の豚」と言いながらも、もしかしたら人によっては「水色の豚」かもしれないし「紫色の豚」かもしれないし

もしかしたら豚ですらなく、紅のYOSHIKIかもしれません。あ、いや、ここは、もしかしたら紅のPATAかもしれません。

なので、何度も言うように「お金持ちになる」という目標自体には何の具体性もなく進展性も薄く

閉ざされた愛に向かい叫び続けるような無情さがあるのです。

紅に染まったこの俺を慰める奴はもういないように、お金持ちという状態を求めているだけでお金持ちになれた人はいないのです。

X JAPANの復活ライブに行ったら思いのほかYOSHIKIの演奏しすぎて死にそうになりTOSHIが助けるという演出が長引き

終電が近かったため途中で切り上げて帰ってきた僕が「X JAPAN大ファンです」という状態を豪語できないのと同じで

行動があるから具体性・確実性・信憑性が増していきます。

 

お金を使いたい…でもなさそう

 

「お金持ちになりたい人」の大半が自由にお金を使いたいんだと思います。

ここにきて初めて動詞が出てきます。「使いたい」のです。

もっというとお金を払って何かを得たいのです。

なぜなら「お金を使いたい(払いたい)」だけなら

「ヒャヒャヒャヒャ!お金を払いたくて払いたくてしょうがないーーー!」と言いながら

自販機にずっとお金を入れ続けてジュースを買ったり、Suicaのチャージをし続けたりするだけで、その夢は叶ってしまいます。

「お金を払いたい」という行動を望む人はおそらくほとんどいなくて、お金を払った先の「何か」を求めています。

 

願望のほとんどが「状態」で説明されがち

 

「恋人がいる」や「結婚する」もやはり「状態」であり、行動ではありません。

彼氏という存在を得てどうしたいのか?

結婚して何がしたいのか?

という「行動」に落とし込む必要があります。

これを突き詰めて考えると、実は恋人や結婚は必要なかったりします。

 

「安定したい・安心したい」も状態です。

まず、その「安定・安心」という状態の条件を突き詰めて考えていきます。

・週に2日必ず昼まで寝ていたい…
・毎日キスして好きだと言ってもらいたい…
・車に乗って常にドライブしたい…

「安定」という状態を保持するための条件を「行動」や「動詞」で書き出してみるのです。そして、そこに優先順位をつけます。

その優先順位が高い行動をしていけば、案外「毎日会社に行って働く」とか「結婚する」という選択肢は必要なくなる可能性があります。

 

占い師になりたいなら占いするしかない

「占い師になりない」というのも「占い師」という状態です。

じゃあ占い師は何をするのか?

おそらくほとんどの人が「占いをする人」のことを「占い師」と認識しているはずです。

つまり、占いをすればいいのです。

 

「釣り師」と聞いて「ケーキを作る人です」とか「本を読んでいる人です」とは答えません。

「釣り師」は釣りをしている人です。動詞は「釣りをする」です。

占い師になりたくて占いをしない人は、要するにビビっているだけです。傷つきたくないだけです。

「占った相手に迷惑がかかる」とか「失敗したくない」とか。

それは相手云々と言いながら自分の保身でしかありません。

「占い師になりたい」とか「○○になりたい」と言っている人の深層心理は「保身」です。

あえて動詞をあてがえるとしたら「自分のプライドを守る」という行動をしています。

占い師がする動詞の中に「自分のプライドを守る」という行動は入っていません。「占う」です。

テーブルと椅子を用意し、「占い」という看板をかかげ、街角でお客さん待ちをしている占い師に

「占ってください」と頼んだところ

「あ、いや、私、今自分のプライドを守っているので、占いできません」と返されたら、どう思いますか?

「いやいやあなた占い師でしょ、占ってよ」って思わずAKBのフォーチュンクッキーを歌い出しそうになりませんか?

願望や欲がまったくないならともかく、もし少しでもあるのであれば、それを満たすための具体的行動をそろそろとりませんか?

 

「状態」の時代は終わりそう

よく「小学生がなりたい職業ランキング」みたいなものがありますが

正直あれ自体がナンセンスです。おそらくもう5年後にはなくなっています。

そして次に登場するのは「やりたい動詞ランキング」です。

2049年「やりたい動詞ランキング」

1位 寝たい
2位 食べたい
3位 性交渉したい
4位 褒められたい・優越感に浸りたい
5位 ふわふわなものをなでたい

総評コメント:

24年間連続1位の「寝たい」はさておき、今年は農業や漁業といった第一次産業のPRが比較的うまくいったためか、4位だった「食べたい」が2位にランクアップ。

昨年2位だった「性交渉したい」は超リアルイチャイチャアンドロイド「DREAMY」がバージョンアップしたこともあり、ワンランクダウン。昨年猛暑だったため5位だった「泳ぎたい」も今年は24位へランクダウン。

 

みたいなね。

たぶん5位-10位ぐらいの間が世相を表すんじゃないかな…

で、こうやって「欲望」を「動詞」で示した方が「売る側」「作る側」も具体的に動きやすいと思うんですよね。

 

というわけで僕はこうして「ブログを書きたい」という欲が満たせたところなので

次はあなたの欲や願望を満たす番です。

「状態」ではなく「行動」で考えて

さっさと、その欲を満たしてあげて次の欲にいきましょう。

どうせ欲は尽きないんですから…

まだブログを書きたい欲はおさまりませんが、そろそろX JAPANのライブのごとく切り上げて

次の記事を書きますね。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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