今回、オーストラリアに向かうにあたり実は特に明確な理由や動機がありません。あえて挙げるとしたら、移動による現象の変化の検証です。
日本から見てオーストラリアは真南にあります。行って帰ってくる南北の移動ですが、これがどの程度、どのような感じで現象として現れるのかを把握しておきたいとい思い長い間ありました。
また、気学実験私見録の最後のほうでも触れていますが、自分の中に方位に関する仮説があって、それを確認することも目的の1つかもしれません。このあたりは麻布に拠点を移したときに起きた現象も含めて、気学実験私見録の続編に綴っていく予定です。
本当は途中でオーストラリアに行く飛行機に乗らず、中東のほうに向かう飛行機に乗りたかったのですが、メルボルンに住んでいる友人から日本から持ってきて欲しいものがあるという「おつかい」を頼まれていることもあり、とりあえずオーストラリア行きの飛行機に乗っています。
あとはオーストラリアの先住民族たちが残した壁画などもちょっと気になっています。彼らは文字をもたない代わりに絵や歌や踊りで大事なことを子孫に伝えてきました。オーストラリアの先住民族は6万年前ごろからオーストラリアで狩猟をしながら生活していたそうなので、そのころの人たちが描いた「絵」がどんなものなのかをなるべく現地で見たかったというのもあります。
僕は人類は最終的にはまた非言語によるコミュニケーションの世界に入っていくのではないかなと考えています。その過程で、絵や記号といった抽象的な表出物が重要な役割を担うのではないかと思っています。
あと、先住民族の中には動物愛護団体からクレームが来そうな占いがあるらしいので、それについても実態を探れればいいなと目論んでいます。日本で再現するとしたら、場を整えて占わないとけっこうふつうに捕まるかもしれません。笑
ごちゃごちゃとそれっぽい理由を述べていますが、一番は動物たちとのふれあいです。ウォンバットを抱っこしたい。コアラを肩にのせたい。小学生が図工の時間に描きそうな淡くて拙い目的が、今回の最大の目的かもしれません。もふもふしたい。
今回も片道の旅券のみしか取っておらず、帰国をいつにしようかはっきりとは決めていません。毎回、旅をするときは片道切符しか取らないスタイルでやっています。現地に行って思ったよりも楽しかったら少しでも長く滞在したいですし、そこまでおもしろくないなと思ったら早く帰国したいからです。とは言え、日本でも仕事があるのでそれなりのタイミングで帰ってきますが…。
大まかなルートとしては、メルボルン→ウルル→タスマニア→シドニー→ケアンズ というプランで考えています。1都市2泊ぐらいかな。今回はJet Starさんにお世話になりそうです。
旅は続く!
にしけい