スペインモロッコ旅行記27~カサブランカ ハッサンII世モスクとモロッコモール~

カサブランカの一番の観光地と言ってもいいかもしれないハッサンII世モスクにも行ってきました。 

 
市街地から歩いて行きました。40分ぐらいかかりました。この日の朝の気温は18℃、歩くにはちょうどいい気候です。  

 

入り口付近でガイドをすると言って寄ってきた男性が1人いましたが「僕は英語が分からないからガイドは要らない」と英語で話したところ去って行きました。 

 
 

 

海のすぐそばに建てられたモスクは、空と海の青と馴染み遠くから見てもとても心地よい配色で、なおかつとても大きいので目を引きます。 

 
僕は10:00から入場することにしました。入場料は120ディルハムです。これまでの物価を考えると1200円の入場料は高く感じます。
中に入るときはポリ袋が渡され靴を入れます。  

 
裸足で大理石のタイルを歩くと冷んやりしていて気持ちいいですが、冬場に床に座ってお祈りする人たちは寒いだろうなぁ。 

 


 

 

中はこんな感じです…確かにこれはご立派。
信者の寄付金のみで建てられたというから驚きです。 

 
 

モスクを出たあとはせっかく近くまできているから…と思い、最近オープンしたモロッコ最大のショッピングセンター「モロッコモール」に行きました。   

 

モスクからタクシーで7.6キロ、50ディルハム。これは完全にボラれています。本当は20~30ディルハムで行けます。が、200、300円のためにこれ以上交渉がめんどうだったので乗りました。 

 
この辺のタクシーは平気でボリますから「別の運転手にするわ」というと平気で20ディルハム値下げしますが、それでも高いと思ってください。 

 

 

相乗が何度かありましたが助手席でメーターの金額をスマホの電卓で計算して提示してダダをこねるとちゃんと正規の料金で乗れました。彼らも時間勝負ですから車内でのやりとりが長引くと折れてくれます。 

 
一見、にしけいはケチでお金にうるさいベルベル人だなと思われるかもしれませんが、1人の日本人が50ディルハムで同じ距離乗ったことが分かると

モロッコ旅行に来られた日本人から50ディルハム以上取れるとものだと思われしまい、これが続くとドンドン雪だるま式に日本人料金が跳ね上がってしまいます。


 

 

たまにこうやって口うるさいジャパニーズがいないと、ジャパニーズはお金が取れると甘く見られてしまいます。 

 

泊まっているホテルの名前を聞き出して値踏みしようとする運転手もいました。僕はリュック1個の学生バックパッカーにしか見えないようでしたが、綺麗な装いで行かれる方は要注意です。 

  
さて、話がそれましたが

モロッコモール到着です。国名が入るショッピングセンターもすごいです。あ、でも、日本にもジャパンレンタカーとかあるか。

 

 

 

中は普通にショッピングセンターで、思わず「イオンか!」とツッコミたくなります。 

 


 

 

モロッコにきていることを忘れてしまうぐらいの店揃いと値段です。ここに関しては日本で買い物するよりも少し高い気がします。 

 
入り口には荷物検査があり、いたりところにスーツをきた警備員がいてジロジロ注意を払っていて少し物々しさがあります。 

 

 
(実はこの写真もセキュリティ?のスーツ男にスマホを取り上げられてわざわざ削除されました)  
万引きG面にしては堂々としてて人数も多いですし、イスラムの装いのおばさんがお店の入り口の盗難防止ゲートをくぐったときに警報音が鳴り響いていたのに何のお咎めもなくスルーしていましたし 
 

この人たちは何のためにモロッコモールにいるんでしょうか。 

 もしかしたら防犯設備機器の製造・販売をしている会社の方たちでしょうか。 

 開発中の新型の荷物検査機器だから、特許の関係で写真を撮られたくなかったのでしょうか。警報機が鳴って「ああ、よかったよかった、試作機は成功だ」と胸を撫で下ろしていたのでしょうか。 

 

あまりにも警備員が多かったので何か事件が起きた直後なのかと疑ってしまいました。 
モロッコモールには、360度から眺められる水槽や海を眺めながら食べられるフードコートもあります。 

 
 

 

 

KABUKIという日本料理店も。ここで寿司は食べたくないなぁ。 

 
 

 

フェズで買え買え攻撃を受けていた時も感じましたが、最近自分の物欲がなくなってきたなぁと思います。 

 

 

え、いや、そんな急にお父さんが洗面台の鏡を眺めながら言う「最近髪薄くなってきたなぁ」と同じトーンで物欲減った話をされても…と思われたかもしれません。   

 
旅に出ると毎回いろいろと気づくことがあります。  

 
今回の旅では、自分は「モノ」を作ったり仕入れたりして売るよりも、「サービス」や「無形物」を提供することを仕事にしたいんだなと再認識しました。  

 

 
気持ちがあってはじめてモノは動くわけだから乱暴な言い方をすると、自分の気持ちがダイレクトに相手に

 届けばモノはいりません。「ついてきて!」「いいよ!」が成立しちゃえばきびだんごは要らないわけです。 

 
だから、僕はモノを使わない方法で人の気持ちを動かす仕事がしたいなと思いました。もう占いという方法でやっていますが 

 

もっともっとそれを濃密に煮詰めていき、イカが墨を吐くようにビュッと相手の気持ちに届いて揺さぶられるように芸を磨かなくてはなと心を改めました。

 

 

 

それと同時に、でもやっぱり「モノ」は「気持ち」を運ぶ媒介の役目を果たす上では便利だなとも思いました。 

 
カサブランカの立派なモスクを眺め、誰もが息を飲んでいます。 

 
これは多くの人々の強い思いを建物自身が媒介となり、時代や宗教を超え、これを見上げている我々に伝えているわけです。 

 
きっと強い思いがあったからこそ、これだけ美しいものが出来たのだと思います。 

 
僕はきびだんごがなくても犬やキジや猿が付いてきてくれるような「無形の力」を磨きますが 

 

犬やキジや猿がその仲間をも連れて来たいと思わせるような究極の美味しいきびだんご(有形の力)を作るのも楽しいかもしれませんね。

話は大きくそれましたが 

 
ハッサンII世モスクをはじめ、今回の旅ではとてつもなく上等なきびだんご(とその作り手の思い)を美味しくいただけたような気がします。 
旅の終わりも、もうすぐです… 

 
脳内を強烈にギラギラと照らしていた非日常という名の閃光が、少しずつ消えようとしていると思うと、急にこれまでの旅の時間が愛おしく思えてきました。 

 
カサブランカの国際空港に向かいます!

にしけい

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

にしけい (西田圭一郎)

1987年富山生。工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いや相術を生業にしています。三児の父。本と旅とポケモンと文章を書くことが好きです。学生気分が抜けません。詳細はこちらから

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