とりあえずイスタンブール・ヨーロッパ側旧市街地〜新市街地にかけてウロウロと歩き回る。
旧市街地と新市街地をつなぐ橋の上ではたくさんの人々が釣りをしている。
貸し釣り具屋があって、エサまで売ってくれる(90リラぐらい)。日本の釣り堀のようなものだけど、ボスポラス海峡で釣りができるなんてなんか贅沢。アジがよく釣れてるっぽいです。
平日の昼間でも、土日でも、雨が降っている日でもとにかく釣りをしている人たちがたくさんいました。トルコ人たちの陽気さというかほのぼのとした感じが出ていて橋の上はいつも賑やかでした。
便利な路面電車・トラムヴァイ
イスタンブールの市街地は「トラムヴァイ」という路面電車が走っていて、一律2.5リラ(約33円)で好きななところまで乗れます。
トラムヴァイから見た旧市街地→新市街地の様子の動画です。
車内ではアコーディオンを演奏する少年もいたり、けっこう自由な感じです。インドだったらこの少年からパフォーマンス料10ルピーはせびられていましたが、トルコでは1リラもせびられませんでした。
トラムヴァイは例のイスタンブールカードを使って乗れます。というかイスタンブールカードがないと乗れません。
一度、カードで改札を超えてしまえば、出るときはタッチしなくても良いので、何人かで旅するときはまとめて1枚にチャージしておいて、改札を通ったあと次の人に渡して次の人が入る…という作戦もできます。これはメトロも同じ仕組みです。(ただしメトロの場合は乗り換え時の割引が適用されないので、たくさん乗るなら1人1枚買ったほうが良いらしいです)
途中あまりにもお腹が空いて立ち寄ったRamizというレストラン。トルコでは「ロカンタ」という食堂がコスパ最強で何度もお世話になりました。
ロカンタは指差しでおかずを指定して食べるのですが、1品5~30リラぐらいで食べれたりします。このときも2品おかずを選んで、パンがついて超たらふく食べて47リラ(611円)でした。
これでもけっこう高い方で、イスタンブールでも田舎のほうに行くともっと安いですし、いかんせん必ずパンが無料でついてくるので、お腹が膨れます。
だいたいがフランスパンなのですが、このフランスパンがどこのお店のものを食べても絶妙に美味しい。パン好きなら一度トルコに行ってみていいかもしれません。そして料理も美味しい。さすが世界三大料理。
ボスポラス海峡
お腹が膨れ、天気も良かったのでボスポラス海峡を周回する船に乗ってみることにしました。
この周回クルーズはいろんなところでやっていますが、僕が乗ったのは1.5時間船に乗って25リラ(325円)というものでした。
船の中は20人ぐらいしか乗っていなくてスカスカだったので非常に快適でした。
船が動き出すまで時間があったので、しばらく景色を眺めていたら、颯爽とおじさんが登場。
友達の家に遊びに行ったときに、その家のお父さんが声をかけてくれるようなナチュラルさで「コーヒーでも飲む?チャイでもいいよ」と聞いてきたので、「あ、じゃあコーヒーでも」と答えたところ
どこからともなくコーヒーをお盆にのせてもってくるおじさん。もう、友達の家のお父さんにしか見えない。ちょっと息子の友達の前で張り切っちゃうお父さんにしか見えない。
お父さんのいれたコーヒーはおそらくネスカフェの粉コーヒーなんだけど、これがまためっちゃマズい!たぶんネスカフェさんが悪いわけじゃなくて、粉のかき混ぜが全くされていない状態で出てきたので、これはマズい。
それで、同じように他のお客さんにも声をかけ始めて、僕のところに寄ってきたと思ったら「コーヒー10リラね!」と請求されました。(普通のコーヒーは3-5リラぐらいで飲めます)
トルコはナチュラルに寄ってきて値段や詳細情報を言わずに「いいよいいよ」と、先に何かやってからあとで請求するやり口が多いので注意しなきゃいけないです。
まずくて高いコーヒーを飲みながらも、僕はホームページの素材用にと、船からの景色を一眼レフで撮りまくりました。
すると、自撮りをしまくっていたお姉さんに写真撮影を頼まれまして…
普段僕も1人でいろんなところに行くと、その場にいる人に写真を撮ってもらいまくっているので快諾。一人旅ならではの苦労、お察しします。
僕も撮影をお願いするときにけっこうあれやこれやとリクエストをするのですが、お姉さんもリクエストが多く、逆に僕も撮ってもらうことに。このお姉さんも僕も自分のことが好きなんでしょうね。なんやかんや言いながらも愛情を注いでくれた親に感謝です。
ついつい脚フェチの癖が出てしまい、ローアングル目から撮ったのですが、もっと顔を写せとリクエストが入りました。笑
でも何枚か撮影したうちの1枚を気に入ってくれたらしく彼女のFacebookにアップされていました。
個人的にポートレートは、撮影者の腕というか、心の開かせ方みたいなものが問われる最も難しい分野な気がしています。気に入ってもらえてよかったよかった。
カメラマンとしても仕事になりそうだな、これは。気に入ってもらえてよかった。僕も同じようなことよくするから気持ちはよくわかります。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 15, 2020
ボスポラス海峡クルーズは1時間半ぐらい船に乗っているのですが、楽しいのは最初の10分ぐらいなので、普通に地元の人が移動に使う連絡船でも十分かなという感じです。
アジア側とヨーロッパ側をつなぐ連絡船は3.6リラ(約47円)で乗れますし、ナチュラルにコーヒーを売りつける友達の家のお父さんも寄ってこないのでオススメです。
市街地はいちいち景色が綺麗で、夕景もこんな感じです。
いちいち絵になるので、夜景も綺麗に撮れるカメラをもっていくことをオススメします。
が、一眼レフカメラを首からぶら下げていると観光客丸出しなので、とにかく客引きに声をかけられます。
スルタンアフメット周辺のホテル街や外国人がよく行くお土産エリアなどは非常によく声をかけられます。
だいたいがカタコトの日本語か中国語で話しかけられたり、中にはそれなりに流暢に話す人もいますが、インドほどしつこくありませんし「やめてください」と毅然とした態度言えば、きちんとやめてくれます。
トプカプ宮殿のお土産ショップでは「2020年に入ってから初めて日本人を見たよ!」と驚かれました。トプカプ宮殿は観光名所中の観光名所なので、よっぽど日本からの観光客が減っているのでしょうね。
実際、旅をしていて日本人どころか東洋人を全くと言っていいほど見かけませんでした。だいたいどこの国へ行っても日本人に遭遇するんですけどね…。
けっこういろんなところで「日本はいつから渡航が許可されたの?」という質問もされました。
国内の経済をまわしたいのはどこの国も一緒で、コロナに対する考え方も様々な人がいるのもどこの国も同じでした。
つづく
(記事内の日本円はすべてトルコ訪問時の13円/トルコリラで換算しています)