[前記事] 日本人女性エミさんとの出会い(インド旅行記17)
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バラナシのホテルの食堂で、たまたま出会った日本人女性エミさんにいろいろと聞いた。
関西出身で、東京で獣医師をしていること。
1人で3泊4日の旅をしていること。
デリーで同じようにツアーを組んできたこと。
(彼女は滞在期間が短く、もうめんどうだったのでデリーで手配を頼んだらしい)
インドの商売人たちの声かけがかなりしつこいこと(今までで1番しつこかったのはエジプトらしい)。
英語での断り方や使えるワードなどなど本当にいろいろ教えてもらった。
「初海外で、初インドはハードル高いね」と言われ、荷物の少なさには呆れた様子で笑われた。
知らない土地で知らない人たちに裏切られ、騙されて、お金をむしりとられて…
ボロボロだったから、エミさんの笑顔に何か救われた。
彼女は15時発のデリー行きの飛行機に乗るらしく
お土産を買いたいとのことだったので、午前は一緒に行動することになった。というか、僕からお願いした。懇願した。
バラナシの街は細くてクネクネした道が多い。
ガートまで出てしまえば、かなり簡単な道のりなんだけど、迷ってホテルまで帰ってこれないんじゃないかと思った。
昨夜ケンカしたリキシャーのおじさんに「君がひとりでホテルまで着くのは難しい」と言われて悔しかったので必死に道を覚えた。
エミさんは、本当に旅慣れている感じで、話し方・出てくる単語…本当に1つ1つが勉強になった。
いろんなお店に寄って値段の相場を知って買うかどうかを決める。
簡単そうに見えるし、普通日本でもやることなんだけど、今まで僕はそれをしてこなかった。できなかった。
彼女はシルクかどうかちょっと疑問符がつきそうだったけれども
ストール7枚(2000ルピー)とスチールの大皿と小皿(カレー用)
ブレスレッドなどを買い、最後にカレーをご馳走してくれてホテルでさよならをした。
それから1人でガンジス川の川沿いを歩いた。
たくさんの人たちから声をかけられたけど、断る術をエミさんから教わったおかげか、強い気持ちでいられた。
そういえば、ホテルのスタッフのヴィッキーは日本語が上手くて
「本当にヤバかったらデジカメを俺に売ってくれ」と言われたり
「are you ok ?」「happy?」と声をかけてくれたり、いろいろ優しくしてもらった。
手相を見る代わりにチップ(100ルピー)をくれたスタッフもいた。この100ルピーはありがたかった。
ヴィッキーの家族や、呉服問屋さんの家族たちの手相を見てまわったり、いろいろ楽しい時間を過ごした。
どこへ行ってもチャイをごちそうしてくれるし、Family(血がつながっていなくても)っていいなって思った。
エミさんに会ってから、インドの人たちと楽しく会話できている自分がいることに気づいた。感謝。
それから、20ルピーぐらいで焼きそばみたいなものを食べたり、インドの生水も普通に飲んだ。
「あ、お腹壊したな」と思ったけど、やはり便秘は続いた。もうお腹もインド人寄りになってきたのかな?
あ、そうそう、ガンジス川沿いを歩いていたらオレンジ色の袈裟を着たウルージ(僧侶)が何人かいて…
日本語を話せるインド人のおじさんから「よく占いが当たるウルージがいる」との情報をキャッチ。そのウルージの占い小屋に連れて行ってもらいました…
つづく
■ちょっと旅の写真と気もち■
エミさんに撮ってもらった写真。牛はいたるところにいる。ガンジス川のほとりにも、駅のホームにも。
インドでは牛は神様なんだけど、バッファローは食べるとのこと。牛のフリをして生き延びるバッファローもいるのかな。
ホテルの店員さんたちの手相をたくさん見てくれたお礼に…ということでアジャイさんにもらった100ルピー。金欠な自分にとってこの100ルピーは本当にありがたかった!
「一芸身を助く」とはまさにこのこと!
呉服屋さんでの手相鑑定中の様子。彼は服屋の店長らしいです。昔、大沢たかお主演の映画『天使
呉服屋さんの家族みんなの手相を見させてもらいました。おじいちゃんも手相は興味津々でした。ここでもチャイとチップをいただきました。
「インドでの手相鑑定はどうしてたの?」とよく聞かれましたが、英語で日本と同じように鑑定しておりました。メモにして残すのも日本での鑑定と同じです。
にしけい
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