今回はハンドメイドでアクセサリー販売をされている女性からのご相談についてお答えしていきます。
最近、趣味で作っていたハンドメイドアクセサリーの販売を始めました。主に地元のイベントやマルシェなどで出店しています。まだ始めたばかりで試行錯誤の日々ですが、ある50代の女性のお客様について相談があります。
この方は私のアクセサリーをとても気に入ってくださり、出店の度に足を運んでいただけるようになりました。商品を購入していただけることはとても嬉しいのですが、それと同時に色々と困った状況も生まれています。
彼女はいつも「こうしたらいいよ」「ああしたほうが売れるよ」と、陳列の仕方や価格設定、販売戦略などについて積極的にアドバイスをくれます。中には参考になるものもあり、感謝しています。しかし最近は、私のアクセサリーの作風自体にまで意見を言うようになりました。「このデザインはもっとこうした方がいい」「この色の組み合わせはやめた方がいい」など、私の創作の核心部分にまで踏み込んできます。
私自身のデザインに対する思い入れや方向性があるので、すべての意見を取り入れることはできませんし、何より自分らしい作風を大切にしたいと思っています。かといって、熱心に応援してくれる貴重なお客様なので、関係を壊したくありません。このような状況で、どのように対応するのが良いでしょうか?
これ、何かを発信したり、何かを販売された経験がある方なら、あるあるだと思います。
近い内容のお悩みを抱える方からのご相談が相次いだときに、下記の記事を書きました。
対等な関係性の核心:テリトリーの尊重と敬意の力
https://nishikei.jp/nishikei-pon-mind/50148/
結論から言うと、上記のような人物は「自然と関係性が切れていく」と思います。
結局のところ、いろいろ口出しをしてくる女性は、相談者の方の「特定の部分」のみしか見ていないし、見ようとしていません。
「ハンドメイドアクセサリーを販売していて、なんか従順そうで言うことを聞いてくれそうだし、自分はお客さんだから立場上優位に立てる」という要素に着目して寄ってきています。動物が獲物を狩るときのように、何かしら「狙い」があって寄ってきているわけで、それはほぼエゴと言えます。
あくまでお客さんは他人です。「あなたのためを思って言ってる」という雰囲気を醸し出していても、何かあっても責任は取ってくれませんし、無責任です。自分の都合が悪くなったら離れていきますし、自分の居心地が悪くなったら離れていきます。あなたが変化したら簡単に離れていきます。問題はその変化の仕方です。
このようなお客さんが「気になっている状態」に目を向けたほうが建設的かもしれません。こういうお客さんは多少なりともいます。しかし、それを気にしている自分はどういうフェーズに来ているか。それに気づけると、次に取るべき行動がわかってきます。
新しいフェーズに入るサイン
このようなお客さんが出現したときに、真っ先にやるべきことは「対応」や「対処」ではなく、自分自身がより困難なテーマに挑戦することです。
「後ろを振り向く余裕」が出てきたということは、既に今やっていることはある程度、「簡単なこと」になっているはずなのです。より困難で大きなテーマに挑戦することで、後ろを振り向いたり、気にする暇がなくなります。
「新しいあなた」に変化したら、その女性と需要と供給がマッチしなくなるので、自然と離れていきます。この女性が口を出したり、関わりたいのは「今のあなた」なのですから、「別のあなた」へと変化したら、自然と離れていきます。この女性を変えようとするよりも、自分を変えるほうが圧倒的に建設的で健全です。
これは全力で新たなことに挑戦するサインなので、ぜひ新しいことに挑戦してみてください。あなたの魂(大事なもの)を安く売る必要はないですし、それでいてその魂を磨いていきましょう。
にしけい