おじいさんやおばあさんの昔話が、あなたの未来を変えるかもしれない

例えば、自分のおじいちゃんが実は画家を目指していたけれど、戦争のためにその夢を諦めた…という話を聞いたとします。それまでは「おじいちゃん=うちの家系=堅実」というイメージだったのに、その話を聞いて、実は芸術的な才能や冒険心のようなものが家族の中にあったことがわかります。すると、今までは手堅く銀行員や公務員として働くことが自分に合っていると思っていたとしても、「自分も絵を描いてみよう」とか「創作活動をやってみよう」という新たな選択肢が急に現実的に感じられるようになるかもしれません。

過去に自分が住む街で「工業都市を目指すか、観光都市を目指すか」という議論が行われていたことを知ったとします。結果的に工業都市を目指し、「自分が住む街=工業都市」というイメージが固定されていたとしても、その事実を知るだけで「観光都市を目指すという選択肢もあったのであれば、意外と観光資源もあるのかもしれない」という新しいイメージや可能性を目指すきっかけになるかもしれません。

「過去の人の話」「もう終わったこと」と切り捨てることは簡単です。しかし、先祖やルーツについて探究することで、選択肢が広がる可能性が出てきます。「選ばれなかった選択肢」は、なぜ選ばられなかったのか。その背景を知ることで、「今の当たり前」も「たまたまそうなっただけ」「今の環境だったら違うかも」と考えられるようになり、他の可能性が見えてくるかもしれません。

これは今を生きている人についても同じです。なぜ母親がそのような決断をしたのか、なぜ父親がそのような選択をしたのか。それを知ることで、今まで抱えていた「母親はこういう人」「父親は○○」といったイメージが変化するかもしれません。過去は変えられないかもしれませんが、過去を知ることで認識や選択肢が広がり、未来が変えられる可能性は十分あります。

お盆や帰省時には、「昔話」を聞く機会が出てきます。「いつも同じ話をする」「どうせおじいちゃんは何も考えていない」「ひいおばあちゃんのことを知っている人はいない」といった風に決めつけずに、ちょっとだけ耳を傾けてみてください。ちょっとだけ興味をもって質問してみてください。自分のルーツについての情報は、あなたのセルフイメージを変えて、選択肢や可能性を増やすことに寄与するかもしれません。冷えた麦茶と少ししけったせんべいを囲んで、扇風機の風にあたりながら何気なく耳に入ってくる情報が、あなたの世界を広げてくれるヒントになるかもしれません。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。甘酒と文章を書くことも好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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