行列ができる。
予約3ヶ月待ち。
このような評判が広がる人気占い師たち。
本当に当たるのか? 本当にすごいのか?
結論から言うと
「すごい占い師」というよりも「コスパの良い占い師」だと言えます。
なぜ行列や予約待ちが起きるのか?
自分自身の経験を織り交ぜてお話します。
まず、占い師としてある程度知名度が上がると依頼が増えます。
僕自身も最初は500円でスタートしました。
しかし、あまりにも依頼が多すぎてどうしようもなくなり止むを得ず値段を上げました。
少しずつ「値段を上げる」「お客さんが絶えなくなる」を繰り返していくうちに
今は、1件15,000円で鑑定させていただいています。
おそらく僕が今も500円のままで占いをしていたら予約が殺到します。
なぜなら、ときどきイベントなどで10分1000円で占った場合、行列ができるからです。
確かに、これは占い師としては本当にありがたいことです。
「わぁー、僕ってこんなに人を集められるんだなぁ」という
悦に浸っていたくなる気もちもよくわかります。
しかし、僕は自分や家族との時間を確保するために値上げしました。
他にもやりたいことがいっぱいあるし、もっともっと占いの勉強をしたいからです。
本当に「すごい占い師か?」
僕も値上げすると、お客さんがいなくなってしまうんじゃないか…という不安や葛藤もありました。
でも、それを超えて値上げしていくたびに
自分へのプレッシャーもあり、より占いのスキルが上達していきました。
正直、占いで得たお金はほぼ全て占いの本に消えています。
なので結局、僕自身は「儲かってるぜーヤッホー!」なんて状況からは程遠いわけですが
おかげさまで、知識やスキルはここ数年で格段に上がっています。
これは過去の自分の鑑定書を見ると明らかで、やれることや分かることが圧倒的に増えています。
しかし、これは「値上げ」をしなかった場合、成し得なかった状況だと思います。
値上げをせずに、コスパの良い占い師を続けるのもひとつの選択ですし
そのような占い師さんに占ってもらうのも自由です。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか。
あなたが占ってもらおうとしている占い師は
「値段が手頃だから」「コストパフォーマンスがいいから」という理由ではないでしょうか。
行列ができる、予約待ちが続出する…というと一見、人気で凄い占い師と思われるかもしれません。
しかし、ちょっと視点を変えて見ると
値上げする勇気がなく、人気者フィーバー状態に浸っていたい占い師と言えるかもしれません。
人が集まる=本当に良いもの?
確かに人が集まっている以上パフォーマンスは高いのかもしれません。
しかし「人が集まっている=本当に良いもの」なのでしょうか。
これは、占い以外でも言えることです。
昼時の吉野家やすき家にサラリーマンが集まるのはなぜでしょうか。
「コスパ良いから」ではないでしょうか。
これが例えば、牛丼の並盛りが1500円だったらお客さんはくるでしょうか。
僕は吉野家が好きなので、たぶん行くと思います。
けど「1500円ならいいかな…」という人もけっこういるんじゃないでしょうか。
あなたが選ぶものは
「本当に自分にとって欲しいもの」なのか
それとも「ただコスパが良いから選んでいるもの」なのか
ちょっとだけ、疑ってみるとまた違うものが見えてくるかもしれませんね。
にしけい