ZIP FM ナビゲーター&ナレータースクールに通い始めて3ヶ月。
折り返し地点の第11回目の講義は、コバタクこと小林拓一郎さんと空木マイカさんを招いての懇親会でした。
現役のナビゲーターさんの話。食い入るように聞かせていただいて、手相もこっそりチェック。
逆手相鑑定(人柄・特徴・しゃべり方などから手相を逆に予想する)ではコバタクさんも空木さんも知能線が第二火星丘に走っていて、短いんじゃないかと予想。
あと、感情線は木星丘に入って、コバタクさんはカーブ、マイカさんはストレートかなと予想。懇親会でお二人の手相を見させてもらって、ばっちり当たっていてホッとしました。
逆手相鑑定が当たるということはその人が適材適所にいる可能性が高い
コバタクさんは小ぶりの手で、指先に向かうほど細く、少々節が出ており、手相がシンプルだったので「フランス人の男の子」って感じの手相でした。
マイカさんは二重生命線で、爪が丸く、男性営業マンに多い手相をされていました。
お二人とも外耳がカーブを描いており、肉厚。実は内向的でこだわりの強さを表します。
個人情報なので、あまりこれ以上詳しくお話しませんが、今日だけでラジオやメディアでお話される方の手相を4人見させてもらえることができました。
「アナウンサーだから○○」とか「ナレーターだから○○」といったカテゴライズは今のところデータ数が少なくて出来ていませんが
それぞれが自分の性格や特性を生かした話し方をされているんだなあと感心いたしました。
結構「自分が感じている自分と手相から見た自分ってギャップがある」とおっしゃられる方もいらっしゃるのですが(そのギャップがいいんですが)
第一線で活躍されている方々は自分の「個」を理解し、それを最大限に生かしていらっしゃる。
おそらく「自分」ということについて徹底的に追究してこられたんでしょう。
人間には無限の可能性があると思っていますが
やはり適材適所を見つけるということは、自分が楽しく活躍できるまでにかかる労力や時間を短縮できる側面をもっていると思います。
それを見抜くには、手相は極めて有効な手段だと僕は考えています。
さて、前置きが長くなりましたが。
ラジオパーソナリティと占い師の話し方の大きな違い
「比較こそ教養の生命」と新渡戸稲造さんはおっしゃいました。
しゃべりのプロたちの話し方への想いや考え方に触れ、比較する。
比較の対象は、「自分の鑑定中の話し方」だったり「生徒さんに教えているときの話し方」
そして、見えてきたひとつのひらめき(ポン!)
ラジオと占いの話の組み立て方は完全に真逆だ…
コバタクさんのお話を聞きながら、瞬時に閃きを描図する。
僕がいつも鑑定中に心がけていることは、お客さんの求めている情報を提供すること。
その情報は「YES/NO」で答えるものもあれば、「りんご」といった名詞で答えるものもある。
お客さま自身が考えている答えを後押しする場合もあれば、まったく想像し得なかった情報を提供する形になる場合も。
いずれにしても、限られた時間の中で、お客さまが欲している「情報」(目的)を設定して話をするためには、結論に対して多数の起点・視点からアプローチする必要がある。
つまり、数あるヒントの中から情報を集約・結論付ける、フォーカスイン的な発想になる。
逆にパーソナリティの場合はどうだろうか。
これが逆のベクトルをもつようになる。
つまり、ひとつの与えられたテーマから出発して話を広げなくてはいけない。
「りんご」というテーマを起点に、複数の結論を出す必要がある。
これは、「ひとつの結論を出す話し方」である占い師とは真逆の話しの組み立て方と言える。
さらに、話をふくらますという作業を「3分でりんごについて自由に話す」「1分で金魚から連想することを話す」といった具合に占い師よりも時間的制約が大きい。
求められるのは瞬発力・柔軟性・バランス感覚
ラジオやテレビで話す。
ある程度、台本や仕込みがあるものもあると思いますが
「話をふくらます」というエントロピーの増大と「限られた時間で」「わかりやすく」「起承転結をつける」といった断熱反応のような制限がかかる。
この相反することを同時にやってのけるには、すぐさまテーマから情報を展開する瞬発力と、多角的に物事を捉える柔軟性。
そして、時間との兼ね合いを見て言葉の添削・チョイスをするバランス感覚が必要だと強く感じました。
占いの鑑定とは真逆のプロセスを経るとはいえ「瞬発力」「起承転結・辻褄を合わせる」「わかりやすく」という点は共通しており、ラジオのパーソナリティの方々の話し方のスキルは占いの仕事にも大いに生きてくる技術だと感じました。
そもそも、真剣に「話すこと」「伝えること」に取り組むことは、占い以外の仕事でも生きてくるはず。
今後もしっかりと授業を受けて、少しでも何か吸収したいと思います。
にしけい