自信は「固定されたポジティブなイメージ」ではなく、パンツとかシャツみたいな地味なものだと思うんですよね…

少しずつ寒くなってきたこともあってなのか、「自信がない」「なんかうまくいく気がしない」「自信の取り戻し方がわからない」といったご相談をいただく機会が増えたので、書いておきます。

 

自信喪失のメカニズム

 

自信を失うのは、「信じていたセルフイメージが現実と違っていた」と気づいたときに起きます。しかもそのイメージのほとんどは、自分や他者について勝手に作り出したもので、それが崩れた変化についていけないときに自信を失います。

「自分に自信がないんです」という状態は、「勝手に作り出したイメージ」との比較によって生まれます。他者の「自信満々アピール」「誰かの優れているところ」を見て、「自分はあんな風に出来ていないな」とか、過去の自分と比較してみて「自分はあのときの自分のような勢いがないな」という風に、あなたが勝手に作り出した「自信をもってもいいと判断できる」という勝手なイメージによって、勝手に自信を失っています。

 

自信は「柔軟性」

 

一般的には「私はこれができる」という固定的なポジティブイメージを自信だと思われがちですが、それは違います。本当の自信は、「なんでもある程度対応できる」という柔軟な状態です。

自信は「俺、自信あるぜ」「私はできる!天才!」と表面化するものではなく、ふつふつと内側に根付いて地味に機能するものであり、不確実性や変化に対する耐性そのものと言えます。

反対に、「自分に自信がある」と誇示する状態は、本当に自信(柔軟性)があるか怪しい場合が多いです。言葉や装飾によって「出来るセルフイメージ」を無理やり作っている可能性があるからです。

例えば、僕は過去にローソンでバイトをしていたことがあるので、今からセブンイレブンのシフトに入ってください!と頼まれたとしても、「多分ある程度できそうだな」という気がしています。

でも、それをわざわざ誰かに言うことはありません。本当に自信があることは、本人にとって当たり前になっているものなので、わざわざ周囲に誇示する必要もないんですね。

 

自信 = 自分の可能性の総量

 

「柔軟性」を言い換えると、自分の可能性の総量でもあります。

可能性を増やす行動や選択が自信につながります。

 

勉強や挑戦

 

インプットを増やすとできることが増えます。挑戦することでも可能性や選択肢が増えます。
勉強や挑戦をしないと、柔軟性や可能性が減っていきます。

 

存在自体を肯定してもらう

 

「すごい」とか「よくできたね!」という言葉は、「できる自分」というセルフイメージを形成してしまうので、割とそのままのセルフイメージを受け入れる「大丈夫」とか「○○さんは、○○さんですね」といった言葉をかけてくれる人を探してみて下さい。

大事なことは自分の「できること」に目を向けることができるようになることです。反対に「お前はダメだ」「何も出来ない」といった存在を否定する言葉を投げかけられると、可能性や柔軟性が減っていきます。

 

何かを深く極めること

 

一見、専門化は選択肢を狭めるように見えます。しかし、何かを極めると、余白が生まれます。

リソースを絞ることで、逆に可能性が増えます。深さは横への広がりを生み、メタレベルの能力(学び方を学ぶ、適応する力)が育ちますし、余白(精神的・時間的・認知的なゆとり)から新たな可能性が見えてきます。

 

じゃあどうしたらいいの?

 

すべて注意の向け先が全てを決めるので、注意する向きを変えればいいんですね。

「できていない部分」に注目すると 可能性が収縮していきますし、できていない自分に対して不安が強くなり「欲張り」な状態になります。

反対に「できる/できそうな部分」に注目すると、可能性が拡張していきます。何かを決めて学ぶということも、「これなら出来そうかも」という予感があるからそれを選ぶわけで、それは「自分ができそうなこと」に目を向けていることにつながるわけです。

 

「自分はできていない」と錯覚させられる媒体が多すぎる

 

見た目が整っている、楽しそうにしている、上手に話せている、注目を集めている…といった「他者の様子」を簡単に認知できるわけですが、こういった不安や欠陥を煽る媒体によって「ダメな自分」というイメージが注入されるんですね。

あとは、親とか先生とか友人とか親戚などに「強烈にイメージが固定されている人」がいると、そのイメージであなたを判断しようとしたり、「足りない部分」を捏造しようとしてきます。

ダメな自分、足りない部分…を捏造されて、刷り込まれるわけです。時には「注意や指摘」も大事なのですが、それによって自分の「できる/できそうな部分」に目を向けられなくなると、ずっと自信がない状態が続きます。

 

注意の向け先を変える方法

 

「できていない部分」を見続ける癖がある人は、それ自体が「継続力」という能力がある証拠だと気づいてください。

「ネガティブ思考が止まらない私はダメ」ではなく、「ネガティブを継続できるほどの根気がある私、すごい」と切り替えてみてください。

 

結論

 

僕は、自信とは固定的なポジティブイメージではなく、表に出て目立つことはないけれど、柔軟に変化に対応できる力だと考えています。

「できること/できそうなこと/できていること」に注目することで、柔軟性/可能性が増えていきます。本当の「自信」は下着のように地味で、誰かに見せるものでもないかもしれません。

外部から注入された「足りない自分」というイメージを疑い、「できること/できそうなこと」に気づくことから始めてみてください。

大丈夫っす、あなたならできるはずです。

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山生まれ。19歳から手相占いを独学で始める。化学系工学修士。商社での開発営業職を経て占いを生業に独立。専門分野は手相・易・気学・家相・風水・墓相など。著書50冊以上、世界15カ国での実占経験。三児の父。

感謝の気持ちを込めて全国47都道府県で無料鑑定会を行います。ささやかながらお店や施設の宣伝もさせていただきます。

よくご質問をいただくので、手相占いの記事・書籍・講座などについてまとめました。

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