「おすすめの本は何ですか?」「この本はいい本ですか?」

「おすすめの本は何ですか?」「この本はいい本ですか?」

こういった質問をする人は、「自分は楽して有益そうな情報を得たいだけで、特に頑張る気がないケチな人間です」と自己申告しているようなものなので、やめたほうが賢明だと思います。「自分は興味があります」「熱意や意欲があることをアピールしたい」という目論見でこのような質問をしているようであれば、逆効果です。だって、本当に興味があって、熱意や意欲があれば、勝手に「なんかこれかも!」と思ったらなりふりかまわず、ところかまわず手に取って読むじゃないですか。

そもそも、その人にとって良い本なのかどうかは、その人が読んでみないと分かりません。その人に役に立つ本かどうかは、その人が読んでみないとわかりません。一度読んでみてよくわからない本もいっぱいあります。でも、あとになって読み返してみると、その本の価値がわかったりすることもよくあります。

「良い本かどうか」がわかるようになるためには、その分野の本をたくさん読む必要があります。なぜなら「良さ」は比較しないとわからないからです。良い本かどうかを見定めるための軸のようなものを形成するためにも、とにかく「自分で」本をたくさん読み漁るしかないんですね。

本以外もそうですが、本来自分でジャッジすべきことを、他者にジャッジを委ねていることが癖になっている人がいますが、それってただ単に「楽したい」だけなんですね。考えたくない、悩みたくない、時間と手間をかけたくない。そういう状態なわけです。一言で言うと、ケチっている状態です。

これが癖になると、年齢を重ねておじさん・おばさんになっても、中身が空っぽで基礎が抜け落ちているような感覚に陥り続けることになるはずです。自分で思考して判断する癖がないので、いつまでたっても誰かに決めてもらわなきゃいけない状態になるわけですから、「根幹の部分」を他者に委ねることになり、自分の中身が空っぽなような感覚に陥るわけです。

僕は誰かに仕事を依頼するときに最初に「どれぐらいの金額をお支払いすれば、一番気持ちよくお仕事をしていただけますか?それはどういった条件ですか?」と質問するようにしています。そして、言われた金額もしくはそれ以上をお支払いしています。そのほうが最終的に「得られるものが多い」ということを知っているからです。

なんでもそうですが、気持ちよく仕事ができたほうが「その人の最高のもの」が出てきます。それは製品、サービス、そして情報もです。ケチったり、出し惜しみしたり、損をしたくない…という人に「喜んで大事な情報を渡します!」「喜んで最高のサービスをします!」という人はほとんどいないはずです。

何か1つでも、自分でたくさんのものを見たり比較したりした経験がある人は、自分の中に「判断軸」が出来ますし、それを形成することの重要性と価値を理解しているはずです。なので、安易に「これはいいものですか?」「おすすめは何ですか?」といった質問ができなくなるはずです。質問の仕方ひとつでいろいろわかってきます。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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