「飽き性・持続性がない」は短所じゃない -紅白理論で長所へ-

 

「自分は熱しやすく冷めやすくて、なかなか長続きしないです…」

「いろいろ手を付けすぎて、どれもこれも中途半端なんです」

「好きな人が次から次へと出てきて、今二股かけています」

 

飽き性、多感、浮気、移り気、短気…といったネガティブな言葉たちで表現される性質。

実際、占いのお仕事をしていてもご自身のそのような性質に悩む方々が結構いらっしゃいます。

確かに手相でも感情線の動きが活発だったり、副感情線が出ている場合これらの性質が出やすい傾向にあります。

多感な手相

これらの性質は一見すると欠点・短所として挙げられるのですが「性質」はあくまで「性質」なので悪いことばかりではないと思うのです。

 

「飽き性」の長所

 

言葉って不思議なもので、少し言い換えるだけでガラリと印象が変わります。

「飽き性」を換言するとしたら

 

・多彩

・柔軟で変化に強い

・敏感なので気配りができる

・ひとつの考え方に執着しない

・宗教にハマりにくい

・パッと手放すことができる

 

などに言い換えることが出来ます。

「流されやすい」という意味では、飽き性ではない人に比べると出費も増えますしエネルギーもかかると思います。

しかし人間が「飽きる」からこそ次から次へと新しいものが生まれるのも事実です。「飽き性」は非常に創造的・クリエイティブな性質でもあると言えます。

 

 

「飽き性な自分を変えたい」時点で強烈な飽き性

 

・仕事に就いてもすぐに辞めてしまう

・旦那がいるけど3人ぐらい彼氏がいる

・痩せてみせると宣言した2時間後にラーメンとチャーハンのセットを食べている

・Wikipediaで最初に調べようとしていた事柄とは全然違うことを調べている

 

このような「変化しちゃう」「変化を求めている」というのは、一種の才能とも言えます。なかなか変化できない人にとっては喉から手が出るほど欲しい能力ですし、出来てしまう人には呼吸するかのように当然のようにむしろ欠点かのように感じてしまうのです。

「すぐに変化を求めてしまう」という悩みは、その性質を多分に持っている人にしか出てこない悩みなのです。

つまり、上述したような自分の現状を「変えたい」と考えている人は、そう考えている時点で「変化を求めている」わけなので、結局は「変化が好き」なんです。

「飽き性な自分を変えたい」時点で飽き性ループにハマっている…ハマっているということは逆に持続力があるってことじゃ…

 

「飽き性」を長所に変える紅白理論

 

「変化すること」に疲れたり、臆病になって途中で「変化をやめてしまう」から中途半端に感じたり欠点に思ってしまうのかもしれません。

しかし、変化し続けることが出来れば一気に「飽き性」が才能だと実感しやすくなります。

 

毎年恒例大晦日に放送される「紅白歌合戦」

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この番組は出演者が毎年「変化し続ける」ことを前提としており誰もが「変化すること」が当然だと思って観ているはずです。

「変化し続けている」からこそ人々は飽きずに見続けます。紅白歌合戦は今年で65回目の放送になりますが「人間が歌を歌う」ことには変わらないはずなのに毎年大きな話題になります。それは毎年変化をし続けているからなんです。

アダルトビデオなんかもそうですよね。アダルト産業はいろいろ合わせると年間45兆円ぐらいあると言われていますが、「人間が性交渉している」という根本は変わらないんですが凄まじい産業になっています。でもこれも「変化し続けているから」こそだと思うのです。

ずっと出演者が変わらない紅白…ずっと同じ内容のアダルトビデオ…ずっと同じ内容の給食…「変化」があるからこそ「継続」できるわけです。

つまり、飽き性な人はどんどん変化したほうが長続き・長生きする可能性が高いということなのです。

 

「40歳で転職回数8回…そろそろ落ち着きたい…」と考えている人は、逆に転職を2000回ぐらいしてみてください。もうそれだけで伝説です。おそらく出版社が食いつきます。

「2000回転職した男が話す転職セミナー」とか説得力がなさそうですが逆に興味が湧きませんか?

 

「寂しがり屋で、ついつい二股・三股をかけてしまう…」という人は、逆に50股100股ぐらいかけてみてください。コンセントでさえ五股ぐらい当然のようにやってのけているこの時代ですから、もっともっとやってみてください。

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その一人が動けば50人100人がついてくる可能性があるというわけですから、政治団体が票の欲しさにあなたの家に挨拶にくるかもしれません。50000股ぐらいかければ、出馬当選も夢じゃないかもしれません。

 

「飽き性」や「移り気」を中途半端にしておくから欠点だと感じてしまうだけであって、その性質を貫いて「飽き続けること」が出来れば、長所や才能になりうると思うのです。

 

それにしてもこの長ったらしい記事を最後まで読んでくださったあなたはすでに「飽き性」ではないので、読まなくてもよかったかもしれませんね!

 

チャンチャン!

 

にしけい

 

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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