5歳か6歳から週刊少年ジャンプを読み続けています。確か僕が読み始めた頃はジョジョの5部で、ドラゴンボールはセル編だったと思います。他にも、幽遊白書、真島くんすっ飛ばす、BOY、タルるート君、ろくでなしBLUES、ターちゃんなどが連載中だった記憶があります。
30年以上ジャンプを読み続けているのですが、気づいたら僕も今年で38歳になり、中年男性と呼ばれる年齢になってきました。現在、ジャンプで長期連載が続いているのはONE PIECEとHUNTER × HUNTERぐらいで、あとは長くても2~5年ぐらいで連載が終了するものが多いです。
多くの読者が「ONE PIECEが終わったらジャンプの看板と呼べるような漫画がなくなってしまうのでは?」と心配していると思いますし、HUNTER × HUNTERに関しては「見守るしかない…」モードの人たちも多いと思います。
しかし、「長期連載=善」という考え方自体がもしかすると古い考え方なのかもしれません。様々なものの変化が早急な昨今ですから、ジャンプの編集部様たちも時代に合わせて2〜5年ほど連載スパンでもアニメ化やグッズ展開などにつながる素材を見つける方向にシフトしているのかもしれません。
少年ジャンプといいながらも、ハイキュー!やDr.Stroneなどは連載終了後は明らかに女性向けのグッズやコンテンツを展開していますし、連載期間を絞りながらもコンテンツを長期化できるものを生み出そうとしているようにも見えます。その点、SAKAMOTO DAYSやカグラバチは女性向けコンテンツが作りにくそうではありながらも、ダークファンタジー系とは言いながらも王道「少年」ジャンプの路線を歩んでいるようにも見えます。
一時期はスポーツ系の漫画が席巻していた時代もありますが、最近は野球やサッカーやバスケといったスポーツ漫画はジャンプでは早期に連載が終わる傾向があって、そのあたりはジャンプラに任せるという感じなのかもしれません。なので、ONE PIECEの後釜となる「王道少年漫画」が出てきていないのは、あえてそれを作らないようにしているようにも見えます。
ひとつの漫画に依存・注力するのではなく、複数の中堅を生み出す方向にシフトしているのであれば、それはそれで成功しているように見えます。中堅育ってきてるねおじさんがあえて言いますが、今のジャンプは中堅が育ってきているなと感じます。
ひとつの漫画だけでも、定点観測していると、そこから時代の流れや方向性のようなものが見えてきます。あなたが定点観測しているものから、「今」や「未来」が見えてくるかもしれません。
ただ、ジャンプについて語りたいだけの記事でした。すいませんした。
にしけい