私の人生や考えを本にするなんて…アイスランド人は10人に1人が出版してるよ!

僕は電子書籍の作成方法をお伝えするeBookテックキャンプや、代理出版や執筆のお手伝いをするお仕事もしています。

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「そんなおもしろいことをされているなら、本にすればいいのに」
「それ、すごい本のネタとしておもしろいよなぁ」

というと、多くの方が「ええ〜私の人生なんて大したことないよ」とか「本を出すって大変なんでしょ?」と言われます。けっこう「本を出すこと」にハードルを感じられることが多いんですね。

でも、実際にやってみるとみなさん「こんなに早く簡単に本を出せるんだね!」と驚かれます。それぐらい現代では本を書いて出版することのハードルが下がっていますし、まだまだ「本を出すことって大変」という方がたくさんいるからこそ、本を書いて出すことの価値があるのではないかなと考えています。

 

10人に1人が出版する国 アイスランド

 

アイスランドでは、「一生に一度は本を出版する」という文化が広く浸透していて、特に自叙伝や個人的な経験を一般市民が本にすることが珍しくないそうです。アイスランドは人口が40万人ほどの小さな国ですが、毎年1,000人あたり約4.5~6冊の本が出版していて、世界でもトップクラスの出版率を誇ります。日本人の出版率は1000人あたり0.056冊というデータがあるので、およそ100倍ほどの出版率になります。

生涯出版率を見ても、アイスランド人は約10人に1人が生涯で本を出版すると言われていて、とにかく自費出版文化が盛んです。アイスランドは人口約40万人という小規模な社会のため、人々は互いに強いつながりを持っており、他者の人生や経験に興味を持つ傾向があるようです。

日本でも過疎地域や田舎にいくと、住民同士の結びつきが強くなり、他人の行動や言動に敏感になりますが、アイスランドでは本を読むことで身近な人の考えを知ろうとする傾向があるようです。

自叙伝は有名人や何か功績を残した人だけではなく、普通の農家のおじさんや、漁師さん、小さな町のお医者さんなど、一般市民によっても書かれることが多いようで、それが割と受け入れられているようです。

アイスランドには「ad ganga med bok I maganum」(誰もが心に本を抱えている)ということわざがあるぐらい、本を書くことが自然な行為とされています。

 

政府から出版のための助成金も

 

アイスランドでは作家や出版社には政府から出版のための助成金が提供されるため、自費出版でも比較的容易に実現可能です。出版プロセスが簡略化されており、アイデアから出版までの距離が短いことも特徴です。それなりに良いアイデアがあればすぐに本を出せる環境があります。

「本を書きたい」という人自身が印刷所に原稿を持ち込み、自費で印刷・製本するケースが多いようで、編集や校正、装丁デザインも外部委託する必要があります。自費出版された本でも書店で販売され、国立図書館にも収蔵されます。こうしたプロセスはアイスランドでは一般的で、広く受け入れられています。電子書籍も増えているらしいですが、アイスランド人は紙の本を好む人が多いようです。その気持ちもなんとなくわかります。

政府からの支援がなくても、現代では出版へのハードルがかなり下がっているので、日本でももっと本を書ける人が増えてもいいんじゃないかなと考えていますし、eBookテックキャンプや代理出版をしている中でも「自分の生きた証を残したい」「死んだあとも何か残るならやってみたい」という方がけっこういます。

そして本が形になると、みなさん照れくさそうというか、嬉しそうにされます。「自分の人生や生活が本になるなんて」という考えがあったからこそ、いざ形になると嬉しいんじゃないかなと思います。

これから日本ではたくさんの人たちが亡くなっていきます。人口が減っていきます。いろんな「残し方」はありますが、また違った形で「遺書」を残すのもありなのではないかなと考えています。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。著書を50冊以上。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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