人手不足は家庭内でも起きている…大家族化が必要になってくるのでは?

核家族化が進んで、さらに分断が起きて、個人化が進んでいるわけですが。いろんな問題の根本に「人手不足」っぽいものがあるのではないかなと考えていまして。人手不足は企業とか働き手だけではなく、家族とか家庭の中にも起きています。個人化が進むと偏りが大きくなりますし、人手不足になると特定の役割を埋めるために特定の人の負担が大きくなります。母親が父親代わりをしたり、長女が母親代わりをしたり、近所のおじさんが父親代わりをしたり…。何かしらの形で補い合っていることもありますが、個人化や他者からの目が厳しくなることで、それが厳しくなっている側面もあるんじゃないかなと思うんです。

例えば、シングルマザーの方にも男手が必要なときがあったりしますし、男性という性質が必要になる場面もあります。反対にシングルファザーの方にも女性という役割や女性としての機能が必要になる場面もあります。そういったときに、気軽に誰かにお願いしようにも、世間体や人目があるせいで頼めない…という場面もあるようで。「立場」みたいなものが曖昧だと、すぐにあれこれ言う人たちがいたりします。これは地方で顕著に見られる傾向があります。困っている人を生きにくくするのではなく、助けてあげるたほうが全体としてはプラスになるのに、変な足の引っ張り合いが起きているのです。

いろんな方のご相談を受ける中で、本当にこの「人手不足」をよく感じます。分断されて細切れにされた組織。もうそろそろ限界に達するような気がしています。人口も減ってきていますし、そのうち「家族の合併」「集合家族」といった「大家族化」が必要になってくると思います。野球で言うと、ピッチャーがいない、キャッチャーがいない、守備がいない…というような状態なんですから、生きていくためには他のチームと合流して人員を補完するしかないと思うんですね。いがみあうのではなく、切り離すのではなく、助け合うしかないと思うんです。

あと、よく感じるのは、「イメージと中身(実情)が違う」ということをそろそろ受け入れなければいけないということです。肉体や社会的立場(イメージ)と「中身」が違うということです。社会的立場としては父親になったけれど、中身は子供のままとか、子供だけど中身が母親のような子…といった具合に、社会的立場と精神的に備わっている素養みたいなものがチグハグになっている場合も多々あります。どこまで受け入れるかは線引きは難しいところですが、従来の「血がつながった父親が社会的にも家族内でも父親らしく振る舞う」という固定されたイメージを壊すことで、「大家族化」がしやすくなると思います。出産した女性でも本当はバリバリ仕事をしたほうが全体にとってプラスになるのに、母親的な役割を押し付けられると全体としては損失になるわけです。より柔軟にシフトしていけるような仕組みと価値観をもっていかないと、現在のままではけっこう限界がくるんじゃないかなと考えています。

これをやると様々なものが曖昧になるので、法律や規則などを重んじて「分けること」を仕事にしている人たちからは反発されるかもしれません。しかし、実際そういった人たちが一番孤独感を感じていて、何かを誤魔化しながら生きているんじゃないかなと思いますし、従来と同じ秩序や機能を保持しようとすればするほど、人手不足で詰まるはずなので、無視できない問題だと思うんですけどね。

人間にできない機能をAIや機械で補う…というのも一理あるのですが、電力が使えないような状況になったときに、それらに依存してきた人たちは淘汰される可能性が高いです。そういったものに依存しないコミュニティや場を形成することが、まずは必要なのかもしれませんし、何かしらの強い強制力が働けば、そうせざるをえない状況になるのかもしれません。

いかんせん、会社や家庭…いたるところで最低限の野球チームすらも作れないような状況が続いています。一人でピッチャーとキャッチャーと守備を兼任しているような人を崇めて推奨するのではなく(それはそれですごいことだけど)、チーム同士が「合併」したり、適切な人員が適切な役割に「再采配」されることが必要になると考えています。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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