頭で考えて「続けた方がいい」ことはあなたの中で「旬」を過ぎてます。

とにかく偏った意見にのめり込んで、それに時間とエネルギーとお金を費やしまくって、とにかくハマりまくります。それしか考えられないぐらい没頭します。

すると、どこか「飽きたな」というポイントが出てきます。この「飽きたな」と思うポイントに辿り着くまでとにかくのめり込みます。飽きるまでひとつのことをやり続けます。

それで、飽きると今度は今までのめりこんでいたものを離れたところから眺めて「反対意見」を論じてみます。今までのめりこんだもの、エネルギーを注ぎ込んだものをぶっ壊すんですね。前提から、根っこから破壊します。

で、それでも残ったものが「何かしら使えそうなもの」として自分の中に蓄えられます。一気にハマって一気に壊す。これの繰り返しな気がします。全然残らないときもありますけど、一周回って見えてくる世界ってやっぱり違ってて。知ってから否定するのと、知らずに否定するのでは違うので。

飽きるサイクルが早くなってきている気がしますが、25メートルプールを泳ぎ切るスピードが速くなるように、飽きるポイントまで到達するスピードが速くなっている気がします。

というわけで「あれだけ夢中だったのに、もうやめるっておかしいかな」と思われている方は、特におかしいと思わなくていいと思いますよ。

続けないと見えてこないこともありますけど、一回ぶっ壊す(やめる)ことで見えてくるものもあります。ぶっ壊すポイントものめり込まないと見えてこないわけで、それはそれで大きな前進だと思うんですよね。

また何かの機会に「やろうかな」と思うタイミングが出てくるかもしれませんし、それならそれで初めて始めたときとはまた違った見方で始められると思うんですよね。

例えば1回わんちゃんを飼ったことがあったら、次飼い始めたときも「このペットシーツはよかった」とか「このエサを買っておけばオッケー」と、わかるようになるのと同じで、1回目の経験って全然無駄にならないんですね。

それよりも旬を過ぎていることをダラダラ続ける方が時間がもったいないと思います。「頭で考えて続けたほうがいいと思うこと」はだいたい旬を過ぎている(冷静になっちゃっている)ので、もうやめどきなんですね。そういうときにまわりからごちゃごちゃ言う人もいるかもしれませんけど、けっきょくその人も他人なので頭で考えたことしか言わないんですね。正直「もうやめようかな」と相談している時点でもうやめていいと思います。

逆に「始めたいんだけど」と相談しているなら、それもやめたほうがいいかもしれません。「旬のこと」なら誰にも相談せずに勝手に始めてしまうはずです。ダメと言われても犬を拾ってくるのと同じように、やってしまうのです。

ブレーキをかけて欲しくて相談しているのか、背中を押して欲しくて相談しているのか。相談相手からかえってくる答えよりも、その相談相手に何を期待しているかが一番の答えだと思います。背中を押して欲しいときは背中を押してくれそうな人を無意識に選んでいるはずですし、ブレーキをかけてほしいときは無意識に冷静だと思う人に相談しているはずです。

言葉よりも行動や事実に答えがあります。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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