あるお客様から、個人鑑定の依頼がありました。
いつものように喫茶店で待ち合わせをして鑑定開始します。
感情線を横切る第二火星丘から土星丘に伸びる線
「○○さん、何と戦っていらっしゃるんでしょうか。戦う相手が漠然としていて、他の人と違うところで違う何かと戦っている。言ってしまえば、1人で勝手に戦って悩んでいる状態です」
と、僕は伝えました。
この線を”反抗線”と称す人もいるかもしれませんが、土星丘に向かっている以上、よく書籍に書かれている”反抗線”とは意味が異なってきます。
その違いは、闘争心の矛先が”自分以外の人間”か”自分自身の内側”に向かっているかです。
土星丘に向かっている場合は後者の方だと僕は認識しています。
手相は線の意味を1本1本暗記している人もいらっしゃいますが、実際僕は全てを覚えていません。
手のパーツ(丘)の意味を念入りに理解し、それらを結び付けたり向かう方向で読み取っています。
これを僕は勝手に「ベクトル手相学」と名付けています。
線の流れ方と丘の意味さえ理解しておけば暗記は不要で、応用は無限に。そして精密な分析が可能になります。
話を戻します
この依頼者の方が、1枚の紙を取り出しました。
一軒家の図面。A3サイズ。
最近ちょくちょく御依頼が増えてきた家相の相談です。
その日、たまたま家相の勉強会があったので(家相の)師匠にこの図面を見せていろいろと議論させていただきました。
「にしけいくん、この家にいる人はみんな誰と戦っているんだろうね?勝者がいない、つまりみんな誰と戦っているか分からないんだ」
師匠の言葉と自分がお客さんに口にした言葉が一致した瞬間でした。
思わず僕は
「家相と手相は相関があるんですね…!」
と声を荒げてしまいました。
強烈な閃光が脳内に走った瞬間でした…。
その家に長年住んでいると、その家の家相が手相に刷り込まれます。
家を支配し、家に支配されます。まさに一心同体と言えます。
自動車の運転と同じで自動車の運命を人間が支配し、人間の運命を自動車が支配する。
それが家と人間の関係にも当てはまる可能性が示唆されました。
「手相と家相はつながっている」ということは
これは強烈に探究心・好奇心をクスグる発見でした。
この発見、究極的に言うと「手を見ると家の様子が分かり、家の図面を見ると手相も書ける」ということなんです。
いやー、本当に手相は面白いです。
これだからやめられないんです。やればやるほど新しい発見がある。
僕が分かっていることなんて本当にちっぽけなんですけど、知れば知るほど疑問と好奇心が湧きます。
究極的にこれを探求していけば、ゆくゆくは手を見た瞬間に家や引越しのアドバイスが出来るようになったり、家族の問題点が分かったりする可能性もあります。というか、可能だと思います。
流年法で四柱推命とも相関があることも分かっていますし
全て繋がっているんだな…と思うと、遠足前の小学生のようにワクワクして夜も眠れなかったりします。
僕は「占い師」というより「占い研究家」に近いのかもしれません。
そこに他の世界や分野が結びついたら、もっともっと面白いことになるんだろうなア…
にしけい