自分1人だけの力で解決できることってタカが知れてるんですね

「全部自分ひとりの力で解決しよう」とか「自分が全て解決したい」という考えが強くなると、無駄なものを排除しようと線引きするようになって、より自分の立場を苦しめてしまうことになります。

お客さんやご相談者さんの悩みを自分ひとりの能力や技術で解決したい。気持ちはわからなくもないんですが、最大の目的は自分の実力や能力を示すことではなく、お客さんやご相談者さんの悩みを解決することです。

方法は何だっていいんです。

人間ひとりのキャパはタカが知れています。知識や経験も一朝一夕では身につきません。「自分1人の力で解決しよう」というのは、プラスドライバー1つで家を建てようとするようなものです。家を建てることが目的なのであれば、ノコギリも金槌も水平器も、いろんなツールを使ったほうが早いしうまくいくに決まっています。

「自分ひとりの力で解決しよう」と思うから「誰かを頼ること」をしなくなりますし、頼る気がなくなると、他人に興味がなくなるんですね。「自分にとって役に立つか役に立たないか」という目だけで、線引きして、他者を選別しちゃうので、どんどん人が離れていきます。

何度も言いますが、「目的」は困っている人のお悩みを少しでも解決へ向かわせることです。ひとつでもツールが多い方がいいに決まっています。自分がもっている能力や知識が役に立ちそうなら全力でそれを使えばいいし、難しそうなら「それが得意な人」に任せたほうがいいに決まっています。

占いの場やご相談の場は自分の能力や技術や知識を披露する場ではありません。あくまで「質問」や「悩み」があって成立します。自分が紹介した人がきっかけで、その人の悩みが解決できたのであれば、十分役に立っています。

「この人はこういうことに詳しいのか、こういう悩みを抱えている人にはいいかもしれない」という目でいろんな人に会うと、それだけで他人に興味が湧いてきます。自分に役に立つ立たないだけでは、遊びや余裕がなくなり、ツールが減っていく一方です。

目的が達成されるなら、何でもいいのです。

「やり方は全然違うかもしれないけれど、根本的な目的は同じ」なのです。

これは易の「火沢睽」の卦の言葉です。

火沢睽は「背く」という意味でネガティブな解釈がされがちですが、「やり方(役割)は正反対でも、どちらも同じ目的なんだよ」という意味なんです。

父親と母親で役割が違うかもしれないけれど、いがみ合っているかもしれないけれど「家族のため」という目的は同じなんです。

表面的に「こんな知識や経験役に立たない」「この人は自分の仕事には役に立たない」と線引きして、切り離していくのはもったいないんですね。自分以外の誰かには必要なものかもしれませんし、「いずれ」必要になることかもしれません。なので無駄なことはありません。

ということ、火沢睽キャップというものを作っているので、みなさん買ってくださいね!無駄にはならないはずです!

一番許せないのは自分自身だったりするのかもしれません。

自分自身の無力さ、自分自身のダメなところばかり目がいってしまうから「自分の能力を見せつけたい」と思ってしまうのかもしれません。

「自分のダメな部分」はとりあえずそのへんに置いといて、「自分にできること」に目を向けて、建設的に進めていきましょう。そうすればきっと「誰かのいいところ」にも目を向けることができるはずです。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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