忍者にすすめられて「SoftBank World 2017」に行ってみたら想像以上に人間の仕事がなくなることが分かった

 

美容研究家忍者みやゆうさんと飲んでいたときの話。

み「にしけい、ソフトバンクワールド知っとる?」

に「いいえ、知らないです」

み「あれ、サラリーマンしか入れんから、にしけいサラリーマンのうちに行っといたら?」

 

「夏休みのうちにプール教室行っといたら?」ぐらいのトーンでさらっと僕のサラリーマン生活終了を前提に提案されましたが…。

未来話大好き忍者にすすめられたので、とりあえず行ってみました。SoftBank World

 

 

SoftBank Worldって?

 

ソフトバンクグループ最大規模の法人向けイベント「SoftBank World 2017」では、グループ代表の孫正義による基調講演のほか、協賛パートナーや導入企業による講演、展示などで新たなビジネススタイルをご紹介いたします。

現在から約30年後の未来に、「IoT」で地球全体がネットワーク化され、「スマートロボット」が日常生活に浸透し、「AI」が人間の知能を越える、と孫正義は語ります。その時、世界には何が起きるのでしょうか。

すでに企業への導入が進んでいる「IoT」「スマートロボット」「AI」の活用事例を見ながら、この新たな世界の鼓動を感じてください。

(ホームページより引用)

 

ざっくり言うと、最先端のテクノロジーの展示を見たり、講演が聴けたりする場です。

 

といっても、未来大好き忍者の話をたっぷりと聞かされていた僕としては

「最先端」ではなく、「現段階で公開できる範囲の最先端」という感じがしましたが。

 

展示会場はこんな感じ。

 

有名企業や聞きなれない名前の会社も。IT系のお仕事をしている人だったら「ふーん」といった感じなんでしょうか。

「この会社、こんなことも手を出していたんだ」というブースもあって。ちょっと新鮮でした。

 

営業マンと指示を出す上司たち殺しのツール

 

サーっと見てまわった中で気になったのが「Google Cloud Platform

 

実際にビッグデータがピコピコと稼働している様子を見たのは初めてだったのですが

モニタにはアパレルのネットショップにリアルタイムでアクセスされているページのデータと情報が蓄積されている様子が映し出されていて

「次これ売れるよー」という予測情報も同時に表示されています。

どこで、どんな人が、どの商品を気にしているのかが分かるわけですから、同じような条件を揃えてやれば、それでモノが売れてしまうという仕組みです。

売れるファクターはいろいろあるんでしょうけど、リアルでビッグデータ蓄積の様子を目の当たりにすると、企業の営業マンたちが汗水垂らして走り回っているのがかわいそうに思えるぐらい最強の営業ツールでした。

12ヶ月300ドルで試せるんだったら、人を1人雇うよりも圧倒的に低コストで済みます。

大量生産大量消費の製品や、アプリとかゲームといったスマホとかPCで完結するマーケットとの相性は良さそうです。

 

 

「みんなと同じモノ」は淘汰される

 

これ「モノ」とか「サービス」だけじゃなくて、「人間」でやってみたら面白そうですよね。政治とか特にね。

莫大な費用と無駄な時間がかかる選挙とかしなくても、どの政治家のブログがもっとも滞在時間が長くて読まれているかとか瞬時にわかるわけですから、リアルタイムで「落選」と「当確」が分かって便利ですよね。

政党とか無視して住民の注目度の高いテーマごとに執行メンバーが変われば効率よく変革が起こせるんじゃないでしょうか。

「モノ」も「サービス」も「ヒト」も抜きん出た個性を放つものが評価される時代になるんでしょうね。

 

 

 

財務・経理もサヨナラツールが多かった

 

最近は財務や経理をアウトソースする企業も多くなってきていまして

その流れを後押しするように「財務・経理の仕事コンピュータがやるよ」系のシステムが目立ちました。

たまたま聴いた「効率化ツール」の話では

サラリーマンが交通費清算のために使う時間は定年までの間に130日分ぐらいだとか。

 

 

僕も出張に行くたびに毎回思いますけど、報告書とか作る時間って本当に無駄ですよね。

情報の共有とかLINEとかでいい気がします。

LINEも「LINE WORKS」っていうビジネス向けのツールを打ち出しているみたいですね。

会議もグループLINEでいいし、最近はメールのやりとりすら億劫に感じます。伝えたいことなんてTwitterと同じ140文字以内で済むのに、まわりくどすぎる。

 

「今回、貴社製品を採用するにあたり、コスト面がボトルネックになっております。つきましては…」

 

「お世話になります。大変恐縮ですが弊社としてはこれ以上は値下げに応じることができません…」

 

というやりとりもLINEだと

「安くして」

「無理だよ」

全部で8文字で済むわけですから。もっとシンプルでストレートでいいですよね。

 

同僚はペッパーくんしかいない会社

 

自分たちの仕事がなくなっちゃうから導入しないだけで、本気で全部ITに切り替わったら人間がやることはほとんどなくなっちゃうでしょうね。

 

 

PEPPERくんも会場内に所狭しといました。

顔とお客さんの情報も間違うことなく蓄積しますから、事務や受付の仕事も…。

 

 

IoTで「1984」の世界が

 

IBM Watsonブースでは小型のフクロウのような機械が

部屋中すべての空間の音声や画像情報を収集し瞬時にメインサーバーへ情報を送信するというものが紹介されていました。

 

 

ジョージ・オーウェルの「1984」のように、超監視社会もすぐきちゃいそうですね。

「悪いことをしたらすぐ裁かれる」というデスノートのような世界も現実化しそうですね。

何を信じたらいいか分かんなくなって、人間不信に陥って人里離れた山にこもって自給自足する人も増えるでしょうね。

超テクノロジー組と超アナログ田舎組の二極化が進むんだろうなあ。

 

日本ユニシスの「二酸化炭素濃度」の可視化システムはけっこう面白かったなあ。[PDF 資料

 

 

環境問題解決のために開発されたんでしょうけど

ジョジョ5部のナランチャのスタンド「エアロスミス」と同じように、二酸化炭素で人間や生き物がいる位置まで把握できちゃうわけですから

かくれんぼの鬼にこんなの使われたらたまったもんじゃないですよね…

2030年「かくれんぼ」はいかに息を止めていられるかという「肺活量を競う」遊びに。

子どもたちはかくれんぼで見つからないためにヨガの技法「クンバカ」を独自に修得するようなるというわけですね。

 

というわけで、妄想がワクワクとかきたてられるSoftBank Worldでした!未来が楽しみでしょうがないですね!

 

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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