「交際する」「結婚する」って、口頭や紙切れ1枚の契約なのに重すぎるんですよね。
というより「重すぎると思わせてしまうパートナー」に出会ってしまったときが一番キツいなと思います。
「君は僕の彼女なんだから、そんな男たちがいっぱい集まる場所に行って欲しくない」
「あなたは私の彼氏なんだから、女性とご飯に行くなんて意味わかんない」
こういう「相手の行動を束縛する」発言や態度が、「結婚」や「恋人」のネガティブキャンペーンになっていることに早く気づいて欲しいです。
あなたは全知全能の神か?
例えば、すこぶる犬好きで犬100頭飼育している人と交際したとして。
自分が「犬に触ったら3日間寝込むぐらい」の犬アレルギーだったら、結婚どころか同棲も難しいですよね。
相手に「犬飼うのやめて」と言うか、自分が死ぬほど苦しい気持ちをしながら一緒に暮らすか。一緒に暮らすにはどちらか一方が我慢することになります。
「犬の飼育禁止」は精神的な束縛になるだろうし、「アレルギーと戦いながらの生活」は肉体的な束縛になります。
これでもし結婚なんてしていようものなら、地獄絵図です。両者ともストレスフルな生活が待っています。
「それでも結婚生活40年続けました」という類の話が美談としてもてはやされるのかもしれないけれど、僕はどうもそうは思えません。
「愛を貫く」方が、何も考えずに耐えればいいだけなので楽だからです。すごいなとは思うけれど、自分はそんな生活はしたくありません。
この犬アレルギー問題カップルの例えは極端ですけど
「自分が好きになった相手」が自分が求めるもの全てを提供してくれるとは限りません。逆に、相手が求めるもの全てを自分が提供できるとは限りません。
僕の妻はドラムを趣味でやっていまして
妻が「男性の先生に習ってくる」とか「(男性ばかりの)バンドの飲み会に行ってくる」と言って出かけても僕は全く止めません。
なぜなら、妻が求める「ドラムに関すること」を僕が満たしてあげることができないからです。
「情けないな」「奥さんへの愛が足りない!」と思う人もいるかもしれませんが、僕が妻の求める「ドラム」を練習したり知識をつけるにはモチベーションが足りません。僕は(妻ほど)ドラムに興味がないからです。
「相手が好きなものを一緒に楽しんであげるのが恋人や夫婦でしょ」という意見もあるかもしれません。しかし、これは一方的な思想の押し付けです。思想のレイプと言っても過言ではありません。
自分が興味がないこと、嫌なことを「パートナーが好きだから」という理由だけでしなければならないのはおかしな話です。
パートナーや結婚相手に「自分が欲しているもの全て」を求めるというのは荷が重すぎます。下手すると人格まで変えてしまう可能性があります。「束縛」というのはいわば「思想の強要」です。
僕はドラえもんではありませんし、ドラムについては全く知識も経験も皆無です。
妻が求めるものを自分が提供できないのであれば、それを提供できる人に会わせてあげたり、それができる場所に行かせてあげるのがシンプルな答えではないでしょうか。
ニンジンでカルシウムは摂取できない
男には男同士でしか分かり合えない話もありますし、仕事の話なら同僚やクライアントさんの方が分かり合えるはずです。
パートナーが求めるものを自分が100%提供する必要はありません。
「相手の全てを受け止めたい、知りたい」みたいな執着を捨てて「適材適所」を敢行することで、お互いに楽になれます。
おそらくパートナーとして相手に提供できることって20%ぐらいだと思います。
それぐらいで十分ですし、それ以上求めたら疲れてしまいます。
食事や弁当は「バランスよく」とか言うくせに、人間関係は「偏重」しちゃう傾向がありますよね。
ニンジンはどう頑張ってもカロテンとか「ニンジンの栄養」しかもっていません。
カルシウムを摂取するには牛乳とかニンジン以外の食物を摂取しなければならないのと同じで
パートナーからもらえるもの、与えるものにも限界があります。
恋愛の問題じゃなくて自分の問題だったりする
パートナーや結婚相手が楽しそうに見えたり、羨ましく見えるのであればそれはあなた自身の問題です。
あなた自身が「楽しめること」「夢中になれること」がないのかもしれません。自分が好きな人が楽しそうならそれ以上嬉しいことはないはずですから。
本当に相手のことを考えるなら「自分」って要らないはずです。逆に自分が楽しければ「相手」なんか気にならないはずです。
「パートナー」や「結婚相手」の問題ではなく自分の中に原因がある場合がほとんどです。
まとめ
パートナーや恋人とうまくいくコツ
・期待しない
・期待させない
・自分は自分で勝手に楽しむ
これぐらいがちょうどいいんだと思います。
もうちょっとゆるくていいんじゃないでしょうか。
にしけい
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