「あれをやってはいけない」「あなたはこれがダメだ」といったネガティブな「縛り」みたいなものを幼少期に身近な親から受けてきたり、パートナーや会社の上司といった人物から否定され続ける…というのは想像以上にその人の可能性や積極性を弱めてしまうんだなぁ…と思うことがよくあります。
「足りないところ」「ダメなところ」ばかりに目を向けさせられ、より完璧に近づくように矯正させられる。知らず知らずのうちに虐待になっているケースも多いです。
肯定されて育った人や、肯定され続ける人は「やってはダメだ」という感覚が薄いので、バッターボックスに立つ機会が増えます。それだけチャンスが増えるんですね。なので、否定と肯定だと圧倒的に「肯定」されたほうが「成功」に近づく可能性が高いです。
ただ、これも不思議なことなのですが、同じ否定する人物の近くで暮らしていても、否定に対する感度みたいなものが人によって違って、「そんなこと言われたっけ?」という人と「自分だけ虐げられた…!」という人が出てくるような場合もあります。もともとの性質のようなものも相まっているのかもしれません。
フィジカルの重要性
あとは、これは子供でも大人でもそうですが、健康とスキンシップにも相関がある気がしています。
スキンシップやパートナーシップが心身の健康状態に影響されているように見えることも多々あって、頭で考えたり、言葉で思い込もうとするよりも、「フィジカルでアプローチしたほうが解決するのでは?」という思うこともあります。
スキンシップによる効用と効用(心拍数、血圧、コルチゾールを低下させ、オキシトシンやセロトニンを増加させるなど)は、さまざまなところで述べられていますが、解消されるどころか人々のフィジカル面でのつながりは希薄になっていっているように見えます。
サプリや薬に頼る前に、もっと人間らしい方法で精神的にも身体的にも健全な状態を保てる方法があるのではないかと考えています。
特に年齢を重ねるほど、「肯定的なセルフイメージ」や「スキンシップの頻度」の差が心身の状態に表れてくるように見えます。人間の悩みは人間でしか解決できないのかもしれません。
にしけい