ダニング・クルーガー効果と併せて紹介されることもあって有名かもしれませんが、65%以上の人たちが「自分は平均以上の知能がある(賢い)」と考えている…という論文です。
65% of Americans believe they are above average in intelligence: Results of two nationally representative surveys
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29969480/
何かしらの順位がつくもので普通に考えると65%以上の人が「平均より上」という状態にはなりえません。なので、多くの人が自分の知識や地位などのイメージを見誤っている…ということで、「能力が低い人ほど、自分の能力を過大評価しすぎるという心理的効果(ダニング・クルーガー効果)」とセットで紹介されるわけです。
どうですか?これを読んでいるあなたは「自分は平均以上に賢い」と思いますか?笑
「え?そんなこと思ってないです!本当に思ってないですって!(汗)」って人は怪しいですね…
この会話が飲み会などで出ると、妙な空気になるんですよね。しかも、ちょっとしたウンチク話みたいなものが出た流れで、この「多くの人は自分を賢いと勘違いしている」の話をすると、「あれ?これって京都弁で『お前は頭が悪くてしゃべりすぎだ』って言っているのか?」と勘違いしてしまう人もいるようです。気持ちはよくわかります。笑
自分を賢いと思いたい気持ちもよくわかりますけど、知れば知るほど上には上がいて、平均よりも下なのではないかと錯覚してしまう気持ちもよくわかります。
この「自分は平均以上に賢いと思っている人は65%」のデータはアメリカで行われたらしく、地域や性別や年齢が変わるとまたちょっと違うデータになるらしいです。
業界とか場所や内容によっても研究結果が変わるそうで、大学教授の約90%が「自分は同僚より教育能力が優れている」と回答した、という研究もありますし、70〜80%の人が「自分は平均より運転がうまい」と回答したという調査もあります。いずれにせよ、「自分を高く見積もってしまう人」はけっこうな割合でいるということになりそうです。
やっぱり定期的にテストをしたり、実地で能力を測定したり、何かしらの数値や結果で客観視することは必要なのでしょうね。でも、「自分は平均以上である」という人が大半なのであれば、それはそれで「普通の感覚」「普通の人間」ということになりますから、「そう、自分は自分の能力を過大評価している普通の人間だよ」と、さらっと返しても間違ってはないということですよね。
この話が出た時にどうしたら面白い返しができるか考えていたのですが、「ダニング・クルーガー?ああ、それなら食べたことあるよ、ミスタードーナツの新作だろ?」ぐらいしか思いつかなくて、平均以上になりたいなと思いました。
最後に改めて聞きますが…
あなたは自分を平均以上に賢いと思いますか?それとも、平均的に勘違いしてますか?
ダニングクルーガーセットのポテトMをひとつ注文して、あなたの返事を気長に待つことにします…
にしけい