先輩から後輩へ、先祖から子孫へ「続く連鎖」をどう止めるか

先輩が後輩をいじめる。いじめられていた後輩が先輩になったときに、またその後輩をいじめる。されて嫌だったことなはずなのに、支払った分を取り戻そうとするかのように、より下の代に請求する。自分が不幸だと感じた分を、より幸福な人から搾取する。

現実世界を生きている人たちにも存在する「連鎖」みたいなものが、先祖から子孫という先輩後輩の間にも存在しているよなぁと感じることがよくあります。「自分たちも不幸だったのだから、お前たちも幸福になるべきではない」というような連鎖はどうして起きるのか。高校の野球部や芸能界など閉鎖的な場ではそれが今も続いていて、何かの拍子に明るみには出ますが、まだまだ明るみには出ていない「連鎖」がたくさんあるのだろうなと思います。

先輩が後輩をいじめ続ける構図と、先祖が子孫を縛り続ける構図は同じなのではないかなと思うのですが、この場合の成仏(連鎖の終了)は何によってもたらされるのだろうかと考えたりもします。そういった連鎖が起きる場は閉鎖的で専門的で特異的である場合が多いので、まずは外から光が当たるような形で解放(分化)が起きる必要があるのかもしれません。

ポリスチレンやポリプロピレンなどのポリマー(プラスチック)は光(紫外線)によってC-C結合が切断されて、分子鎖の開裂反応が起きるのですが、こういった外部から何かしらの介入によって分化することが成仏(清算)につながるのかもしれません。

こういった「いじめる・いじめられる」という固定された立場の連鎖が生まれるのは、ニワトリ、サル、ラット、魚など群れで暮らす生物においても観測されていることで、本能的な性質なのかもしれません。特定の集団の中で醸成された「当たり前のこと」は、その中にいると気づきにくいのですし、それによって何かしらの成功体験(全国大会で優勝した、村の中で恥をかかずに済んだなど)が絡むと、より連鎖の鎖が強くなるのかもしれません。

「されて嫌なことはしない」というのは場が変われば当たり前のことではなくて、その逆の「されて嫌だったことをする」ということが当たり前になっている場もあるわけです。なので、連鎖を止めるには常態化(レギュラー)に対抗する、イレギュラーが必要だったりして、今のところ僕はそのイレギュラー役として起用されることが多いなーと感じています。

それで、そういう存在が組織や集団の中に入ってしまうと、レギュラーに染まってしまうので、中に入ることができない(入れてもらうことができない)というのも、ひとつの才能だと思って、今日も一人新幹線に乗って、こうしてブログを書いております。

「周囲とうまく馴染めない」「組織に入れてもらえない」「集団に溶け込めない」という性質で悩んだ時期もありましたが、そんなことは諦めて、今はこれでいいと思っています。というか、攻撃されるのも嫌だし、攻撃するのも嫌じゃん。めんどくさいよね。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。甘酒と文章を書くことも好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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