パマギリ族のダンスショーは中国人の団体観光客に囲まれて鑑賞することになりました。
ショーについての解説タイムがあったのですが、なぜか中国人ガイドの男性が中国語で解説していて、「謝謝」しかわかりませんでした。
ダンスショーの様子はこんな感じです。これは動画を見てもらった方が早いです。
音楽は凶暴な獣などを追い払う役割があったと同時に、変性意識状態に入り恐怖心や痛みを払拭するために生み出されたと言われています。人工音声+トランスっぽい。現代人でも十分ノリノリになれそうでした。
ディジュリドゥの演奏がすごかった。唇の振動・喉の上下・声を混ぜる・頬を膨らますという4つのテクニックを組み合わせながら複雑な音色を奏でているらしいです。確かにこの人たちに森で出くわしたら、怖くて逃げたくなるよね。
ショーは意外と観客を巻き込んで行われる感じで、ヘビのポーズで相手を威嚇するダンスでは、手で作ったヘビで観客に噛み付く演出がありました。ちょっと面白かったです。
アボリジニをはじめとする先住民たちは、ブーメランで狩りを行っていたということで、ブーメランを実際に投げる体験もさせてもらいました。
体験したブーメランはお試し用だったのでけっこうペラペラで、「これで実際に狩りができるの?」という感じでしたが、実際はもっと棍棒に近いごっつい棒を投げつけていたようです。
狩りの手法としてはとにかく投げて投げて投げまくるという感じらしくて、子供から老年男性や女性までも集団で獲物めがけて槍なりブーメランなりを投げまくっていたようです。いちいち取りに行くのではなく、当たるまで投げ続けて、ある程度終わってから取りに行くスタイルのようです。数打てば当たる。8歳ぐらいの子も上手に槍を投げていました。
楽器を投げる占い
紐をつけた木板を回転させると、音がなる「うなり板(Bullroarer)」と呼ばれる楽器があるのですが、この板を使った恋愛占いがあるらしいです。ブンブンと振り回したうなり板が空を飛ぶ鳥に当たり、落ちてきた板に鳥の血痕がついていたら「恋愛運最高!」みたいな感じ?で占っていたようですが…
実際のところは詳しくわかりませんが、パギマリのおじさん曰く、とにかく投げ投げカルチャーで「狩りが上手い男はモテる(尊敬される)」という感じらしいので、占い自体が目的というよりも、女子へのアピールタイムも兼ねていたのではないかと思われます(要情報収集中)。
投げる系の占いや遊びは古今東西たくさんありますが、獲物や対象物に当たるか当たらないかが生活に直結していた環境だったら、確かに「当たる=吉・良い」って、心から実感できますよね。運動場を借りて投げてもらう占う場を作ってみても楽しいかも。「占いの館」にこもったり、オンラインで占うのもいいけど、アウトドアと占いを絡めてみるのもありかな。占い師が多少投げやりでも、開放的な気持ちになれれば悩みも解決するかも?
楽しかった!
にしけい