古物商のメリット・デメリットに関しては前記事をご参照ください。
さて、前置きはほどほどにしておきまして
さっそく、古物商許可申請までの流れを見ていきましょう。
提出先は警察署!
こういうのって税務署や市役所かと思いきや、意外と警察署になります。
愛知県警の場合、自分の営業所や事務所があるエリアを管轄する警察署の生活安全課になります。
僕の場合は、自営業の拠点が名古屋市熱田区なので熱田警察署の生活安全課に提出しました。
提出書類を揃える!
愛知県警の古物商許可取得に関するページには下記の書類の提出が求められています。
1. 定款及び登記簿の謄本
⇒個人の場合不要
2. 最近5年間の略歴を記載した書面
⇒pdf形式でダウンロードして記入。
本籍と住所の違いに注意しながら記入。
押印をしたら、最後の日付の部分は空欄にしておいてください。
※書類に不備があり受理されなかった場合、提出日が変わるため日付は空欄の方が良いです。
3. 住民票(本籍又は国籍記載のもの)の写し
⇒市役所・区役所・役場へ
発行から3ヶ月以内のものに限られるようです。
僕はこの書類の発行日付が4ヶ月以上前のものだったので一発で受理されませんでした…。
4. 人的欠格事由に該当しない旨の誓約書
⇒pdfをダウンロードして記入
3枚あります。これは押印と日付記入OK。
5. 法務局登記官の発行する登記されていないことの証明書
これが意外と面倒くさかった!
認知症とかで判断能力が欠如した人が他人に書類手続きなどをお願いする成年被後見人というのがあって
「自分で判断できる人ですよ」という証明のために「登記されていないことの証明書」が必要に。
名古屋市の法務局でとります。
名古屋市の法務局は名古屋市営地下鉄名城線「市役所駅」5番出口から歩いて5分ぐらい。
お目当の書類は3階にある「戸籍課」になります。
窓口で「登記されていないことの証明書をください」と言うとオバさんが優しく教えてくれながら書けます。
運転免許証などの身分証明書と印鑑をお忘れなく!
書いたあとは2階の収入印紙売り場で300円の収入印紙を購入し、証明書と交換という流れになります。
5.市区町村長の発行する身分証明書
本籍のある市町村に要請。300円かかった。
名古屋市は「身元証明書」という名称の書類がそれに該当する模様。
6.URLの使用権限を疎明する資料
これも意外と面倒くさかった。
URL届出に関する説明書類には
①申請者がプロバイダやインターネットのモールショップの運営者からそのホームページのURLの割当てを受けた際の通知書、契約書などの写し。
②ドメイン(当該取得したURLが〜.com、〜.org、〜.net、〜.jpなどで終わっているもの)を取得している場合には、株式会社日本レジストリサービス等の「WHOIS」で公開されている当該情報を印刷した書面でかまいません。
とのこと。
僕は、ネットオウル経由でサーバーを借りて作ったにしけいポン(nishikei.jp)のドメインを使って販売する予定なので
WHOIS検索で表示される「登録者名」を自分の名前に変更し、その画面を印刷して提出したところOKでした。
このあたりは、警察署によく確認しておいた方が良いと思います。
7.古物商・古物市場主許可申請書
pdfでダウンロードして記入。
これも印鑑まで押印したら日付は書かない方がいいです。
さらにこの書類は複写が必要になるため、各様式2部ずつ必要になりますから個人の場合は計6枚もっていくことになります。
印鑑押印前・日付記入前の書類をコピーするのでもOKだそうです。
ちなみに主として取り扱おうとする古物の区分という項目、僕は古書のみを扱う予定なので「古書」にのみ丸を打ちましたが
例えば、途中で「中古車も取り扱いたい!」となった場合、再度申請が必要になるようです。
「じゃあ、全部丸しておいていいですか?」と尋ねると
定期的にその古物の取引があるか確認の連絡があって
そのときに丸をつけた古物の取引がなかった場合
最悪「古物許可証剥奪、以後5年間再取得不可」になる可能性もあるから
下手に丸をつけない方がいいよ…との回答でした。
ちなみにちなみに
海外の店舗やディーラー等から仕入れた商品については、日本の警察の管轄外になるそうなので基本的には「古物許可証」は必要ないようです。
なので、海外で買ったアクセサリーや衣料を日本で販売する場合は古物商許可は必要ないようです
(もちろん利益額によっては開業届けが必要になりますから、個人でよく確認しておいてください)
個人で古物商を取得する際の提出書類おさらい(愛知県)
■取得系書類■
□住民票の写し…1部 (300円)
□市区町村長の発行する身元証明書…1部 (300円)
□登記されていないことの証明書…1部 (300円)
□URLの使用権限を疎明する資料…1枚
■記入系書類■
□人的欠格事由に該当しない旨の誓約書…3枚
□最近5年間の略歴を記載した書面 …1枚
□古物商・古物市場主許可申請書…3種の複写で6枚
計11枚の書類を揃えたところで…
管轄の警察署にアポを取ります
実は、古物商許可の処理ができるのは警察官全員ではなく、だいたい管轄部署である生活安全課に1〜2人しかいないそうです。
僕はたまたま1回目に訪問した際に担当の方がいらっしゃったので良かったものの
出かけていることもあるため「本来はアポを取ってきてから来てください」と言われ
その場で次に会う約束の日取りを決めました。
なので、書類が揃った段階で必ず警察署にアポの電話を入れて古物商担当の方と書類処理を行う日程を決めてからいきましょう。
出来れば正装、きちんとした格好で
対応してくださる警官の方もあくまで人間です。
横柄な態度はもちろんのこと、依頼者は「精査される側」なワケですから
なるべく好印象を与えるようなフォーマルな格好で訪問することが望ましいと思います。
書類がOKの場合は収入印紙購入へ!
ほとんどの警察署で収入印紙を販売していると思いますが…
古物商許可の申請・審査には19,000円必要になります。
許可が下りても下りなくても19,000円必要になりますから
本当に慎重によく確認しながら進めていきたいところですね。
ちなみに申請してから、審査を無事通過し、許可が下りるまで約40日ほどかかるようです。
僕は6月中旬に提出していますから、通っていれば7月末頃には電話連絡がくる予定です。
無事、古物商許可を取得できたらこの場を借りてご報告したいと思います。
乞うご期待!!
7月20日追記 古物許可証無事取得できました!!
警察署から電話がかかってきたのが申請から30日も経っていませんでした…
意外とアッサリ、スピーディに取得できちゃってビックリしました。
古物許可証取得はあくまでスタート地点…
これからこれを生かしてウフフな展開を考えております!
まずは、このサイトへの掲載と屋号等が記載されたプレートを作らなくては!
にしけい