イスタンブールからカッパドキアまでは、イスタンブール空港とサビハギョクチェン国際空港の2つの空港から飛行機が出ていて、到着地もネヴシェヒル空港とカイセリ空港があります。
いわゆる「ザ・カッパドキア」というエリアのネヴシェヒル自然公園に近いのはネヴシェヒル空港なのですが、今回時間的な都合もあり「イスタンブール国際空港→カイセリ空港」ルートにしました。
カッパドキアを弾丸1泊2日でまわることにしたので、早朝にカッパドキアへ着ける便を選択。
イスタンブール旧市街地にあるホテルからイスタンブール国際空港まではタクシーで渋滞がなければ40-50分ぐらい。ホテルで予約したので200リラ(約2600円)でした。
朝4:30にホテルを出発。朝食はホテルの人がお弁当を用意してくれました。なぜか真っ黒いパンに気合の入った分厚いチーズをはさんだものでした。
実はこのホテル、日本を出発する前にネットで予約していたのですが、直前で「予約されたホテルはコロナで一時休館するから、ランクアップしたホテルを手配します」という連絡があり、変更になったホテルでした。
とにかく観光客が減っているので、こうして小さめのホテルは休業することがあるようです。行かれる方は直前に変更になるパターンも考えて「大きめのホテル」を予約しておいた方が無難かもしれません。
イスタンブールの空港は必ず入り口と出発前の2カ所で荷物検査があります。
国際線よりもなぜか国内線の方がコロナに対する空気感がピリピリしていました。単純に乗客が多いからなのかもしれません。ちょっと緊張感が漂っていました。国際線ではなかった「体温測定」もありました。それでも全体的な雰囲気はおおらかで陽気です。そういう国民性なのだと思います。
国内線は1つ席をあけて…ということもなく、3列シート満席状態でした。
となりに座った若い男の子が爆音で音漏れして音楽を聴いていて、33番シートでした。ここでも三碧っぽい現象が印象に残りました。
カイセリ空港に到着
カイセリ空港はイスタンブール空港と違って何もない小さな空港です。非常に閑散としていました。
しかし、一歩外に出ると「タクシー!タクシー!」と声をかけられました。
テキトーにタクシーの誘いをいなしつつ、havisのバスに乗りました。1人14リラ(約182円)でした。
で、このバスがネヴシェヒルの市街地まで直接行くのかと思いきや、途中のバス停でとまり下ろされました。
途方に暮れていたのですが、なぜかワンボックスカーに乗った男が「乗ってけ乗ってけ!」と言うので、他の外国人と一緒に相乗りで乗り込むことにしました。
よくわからないけど、悪い人じゃなさそうだし乗ってみるか。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) October 15, 2020
トルコの人たちは全員が全員、英語を話せるわけではなく、しかもトルコ人によって英語のなまり方が違うので、聞き取りの際非常に苦労しました。
日本人も特有のなまりがあるのでしょうけれども、トルコはイスタンブールの中でもなまり方がバラバラで少しインドっぽい人もいれば、ドイツっぽいなまりの人もいました。
日本の英語の授業とか、英会話教室の多くは「日本人が聞き取りやすい英語」になっているなぁとこういうときに考えさせられます。
ワンボックスカーの男もガサガサとした声でトルコ語なまりの英語だったので、うまく聞き取れなかったのですが、とりあえず悪い人ではなさそうなので、よくわからないけど乗ることにしました。
しばらくするときちんと予約したホテルまで連れて行ってくれました。90リラ(1170円)でした。
トルコは値段を言わずにサービスを先に提供する傾向があるので、不安なときは必ず値段を確認してからのほうが良さそうです。たまに「現金のみ」みたいな場合もあるので、そういうときに手持ちの現金がないとけっこう焦りました。
カッパドキアの街中では両替する場所がないので、イスタンブールで多少現金化しておいたほうが良さそうです。と言ってもほとんどがクレジットカードを使えるのですが、たまーにキャッシュオンリーという場合があって焦ります。
カッパドキアの街並みはとにかくどこを撮影しても美しくて、ちょっと重かったけれど一眼レフをもってきて本当によかったな…と思うと同時にもっと上手く撮影できたらな…とも思いました。
今回は「ホームページ用素材写真の調達」という任務もありますので、ちょっと奮発して雰囲気の良さげなホテルに泊まりました。
ひとりで泊まるにはもったいなさすぎる宿で、フロントで「仕事をして結婚したらハネムーンでまた来てね」と言われましたが、仕事もしていますし結婚もしているので、これはもしかしたらハネムーンなのかもしれないと、鏡に映るスチューデントフェイスを1人まじまじと眺めていました。
天気も良かったですし、洗濯をすることにしました。非常によく乾きました。
このホテルのスタッフの方は英語もスムーズで、非常に気さくに写真撮影に協力してくれました。と言っても、基本的にこの国人たちは何かを頼んだときに、嫌な顔ひとつせずやってくれるサービス精神旺盛な人がほとんどでした。(そうじゃない人もいるのだと思いますが)
あとはカメラを向けるとわりとポーズをとったり写りたがる人が多く、本当にモロッコのちょっと恐ろしい雰囲気のイスラム圏とは全然違いました。
朝の9時ごろにカッパドキアへ到着しましたが、とりあえずご飯を食べようと写真を撮りながら街をぶらぶらします。
カッパドキアは標高1000メートルほどの山々の中に街があり、かなりアップダウンが大きいです。道も石畳で出来ているので、けっこう歩きにくく、街をウロウロしていると少しハァハァと息が上がりました。
途中で歩道がなくなるような狭い道が続き、真横を車がビュンビュン走るので、体力と気配りが求められます。バリアフリーとは程遠く、名古屋-東京歩いて引越し途中で通った静岡市周辺を彷彿とさせました。
すごく良い景色で美しい街並みなのですが、この街は確かに「ザ・集団旅行」というような観光にはちょっと向かないかもしれません。(もちろん観光バスもバンバン走っていましたが…)
なんとかサンダルで過ごせましたが、
つづく!
にしけい
(記事内の日本円はすべてトルコ訪問時の13円/トルコリラで換算しています)