いろいろと前置きが長くなりましたが
予測するにあたり、2人のにしけいの話を聞いてみましょう。
にしけいA の言い分
にしけいAは、単純明快シンプル思考!
「そんなのごちゃごちゃ言わずに平均でもとれば当たるでしょ!」
そう言って、にしけいAは気象庁のデータから4年分のデータをもってきた!
はい!というわけで
2015年の名古屋のサクラの開花は3月26日!
1週間ぐらいで花も落ちます!これで間違いないでしょ!
にしけいBの言い分
全く、にしけいAさんは先人たちの知恵を無視しすぎですね。
■青山靖之・小元敬男, 1990:チルユニットを用いた温度変化日数によるソメイヨシノの開花日の推定, 農業気象, 45, 249-255.
■青山靖之・小元敬男, 1990:温度変換日数を用いたサクラの開花日の簡便推定法, 農業気象, 46 (3), 145-151.
■大貫信彦:桜の開花予想に関する考察
■川上皓史・山尾僚, 2009:温度変換日数法を用いたソメイヨシノ(バラ科サクラ属)の開花調節, Maturalistae, 13, 1-7.
そして気象庁のデータを参考にさせて頂き下記の条件で導出しました…
1. DTSを決定する式
DTS=exp(9.5×10^3×(Ti-Ts)/(Ti×Ts))
2. 起算日2015年から44日後の2月13日
3. 積算数は21.5日で開花とする。
4. 2015年2月13日以後の温度は過去4年分のデータの最高気温と最低気温の平均値から予測。
まずは、2015年の名古屋の2月~3月にかけての気温を予測します。相加平均です。
その気温からDTSを算出します…起算日は2月13日です。
エクセルって本当に賢いですよね。
そして、気になるDTS積算が「21.5」を越える日は…
3月24日!!!
というわけで、2015年名古屋の開花は3月24日と予想!
そして、花が散ってしまうまでは「5日間」と予想!
ここでようやく登場「方位気学」です。
2月4日を境に乙未三碧木星中宮という年になります。
三碧木星木星、乙(きのと)は「風」や「雷」を表しており、風が強い日が多くなると予想。
年末ごろからの気象予報データとも一致するんですが
強い風や雨風によって、せっかく咲いてしまった花が今年は平年よりも早く散ってしまうんじゃないかと予想しております。
なので、名古屋でお花見をされるなら、2015年は…
結論
・花が咲く直前(3月20日ごろ)から花見を1回しておく。
(プレ花見?花見イブ?)
・3月24日~3月29日ごろまでは美しい桜が楽しめると思います。
(にしけいAの予想が当たれば4月1日ごろまで楽しめそうです)
・強い風が吹くので防寒対策はきっちり。傘よりレインウェアの方が良さそう。
・きちんとゴミを持ち帰り、楽しく花見をしましょう。
(実はにしけいCが新たな予測方法を提案しようとしていたのですが、ちょっと処理に時間がかかるので別の機会にご紹介します)
にしけい