手相の最大の特徴であり長所は「論理的ストーリー組み立て」と 「How」への回答

 

 

 

手相の最大の特徴であり強みは「論理的ストーリー」の組み立てにあります。

これは手相が「How」を読み取る性質に特化していることに由来します。

例えば、タロットなどで「結果」をポンと出したとします。この場合の結論は何でもいいです。

では仮に「来月恋人ができる」だった場合にしましょう。

このあたりの「What」とか「Which」の答えに答えるためには卜術は非常に長けていますし

「When」という質問にはホロスコープや四柱推命といった命術が向いています。

WhatとWhichとWhenに答えられるのであれば、相術の得意分野である「How」は不要なのでは?とお考えになるかもしれません。

確かにそれでも占いは成立するかもしれません。

しかし、これらはあくまで「点」での答えでしかありません。ポツンと答えが現れるようなイメージです。

googleマップやカーナビで「目的地」にピンを落としたような状態です。なるほど、ゴールはわかった。しかし肝心なのはそこへ到達するための手段や過程です。つまり「How」の部分です。

具体的手段、建設的な議論を行うにはこの「How」が必要になります。手堅くストーリーを進める上での論理的推理が必要なのです。

これができないと、点と点…つまり「今」と「未来」であったり、「自分」と「他者」がつながりません。

突然発生した「点」は波動性の強い曖昧な状況なわけです。これを「今」である「粒子」と結びつけることが「How」を掘り下げることでできます。

川から桃が流れてきて、次の瞬間いきなり鬼が倒れているシーンに移るようなものです。

途中で何があって、何が起きたのかがまったくわけがわからないので、今と結果が孤立してしまうのです。

このストーリーをつなぐには、どうやってその状況になったのかを説明する「How」が必要になります。そして、手相や相術はこの「How」を説明することに特化しているので、説得力が生まれます。

説得力は具体性を生み出しますから、次第に「点」と「点」がつながる実感が強くなるのです。

なので、本来の手相は「点」や「What」を提案するわけではなく、丁寧にストーリーを紡いでいくためのツールなのです。非常に堅実というか繊細な占いです。

手相や相術で「この線があれば結婚できる」といった具合に「What」を突きつけてくるような乱暴な人は、まだまだ手相について理解していないと見てください。間違いないです。

キスも前戯もなくいきなり挿入してくるようなものですから、乱暴な手相占いなのです。絶対セックス下手です。

また、恋人がどのような人かも卜術・命術で占うことはできるかもしれませんが、その相手に対して依頼者が「どのように」感じるかなどはけっこうないがしろにされがちです。

時には本人の存在や気持ちをないがしろにした相性診断が繰り広げられます。まるで、お見合いで仲人同士が盛り上がっているような奇妙な状況ができあがるわけです。

本人がその出来事に居合わせたときに「どのように」感じるか。これは非常に重要なファクターです。

そういったことも細かく丁寧に紐解いていけるのが手相や相術の強みだと思います。

逆に手相や相術の弱点は「What」や「When」などの問いに弱いことです。これらを理解しつつ、それを補う方法を取り入れることができれば鬼に金棒と言えます。

だから、ほんとう手相(相術)っておもしろし、有用性が高いし、本当に最高です。そもそも全ての占いは相術ですから。

人間界で占いとかスピ系のお仕事をしていくなら相術あった方が役に立つと思います。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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