【手相ぶらり旅】愛知県名古屋市はんこ屋・日之出堂

 
どうも、にしけいです。
 
ふらっと出かけた先々で出会った方々の手相を観させてもらい
その方の人生のドラマや歴史を聞いてまわる…大人気「手相ぶらり旅」のコーナーです。
 
(勝手「大人気になる」と思い込んでいます)
 
今回は、愛知県は名古屋市、中村区にあります
 
はんこ屋・日之出堂さんにお邪魔してきました。
 
日之出堂
 
 

なぜ、はんこ屋なのか

 
 
今年に入ってすぐに
 
「朱翠藍堂(すずらんどう)」という屋号で開業届を出させて頂きました。
 
この暴走族のチームの名前のような、中二病丸出しの画数の多い名前を
 
領収書の宛名やいろんな場面で記載するときに面倒に感じておりまして
 
「ハンコとかスタンプがあればいいのに!」ということでハンコ屋さんを探しておりました。
 
 
それで、そういえば近所にハンコ屋さんがあったな…
 
しかも、「印相」とか「開運」とか書かれていたちょっと怪しげだけど好奇心がくすぐられるお店があったな…
 
と思い出し、思い切って入ってみました。
 
 

名物女主人登場

 
店内に入ると誰もいない…
 
「すみませ~ん!」と少し不安になりながらも声をかけると
 
「は~い!」と元気な女性の声がかえって来ました。
 
しばらくして、女主人がサササとカウンターに入り本題へ…
 
 ハンコ屋のおばさん
(写真を撮らせてもらいました)
 
 
あら、こんなイケメンなお客さん…珍しい!
 
いきなりお褒めの言葉を頂き、お世辞だとよく理解しつつもニヤニヤしながら
 
あのー…ハンコ作りたいんですけど…と切り出す。
 
 

ハンコの材料とかいろいろ聞く

 
日本人の平均寿命は70歳だとか75歳だとか言いますが
 
長い人生の中でハンコを作る機会って、そこまで多くないと思うんです。
 
この際なのでハンコについていろいろ聞いてみました。
 
柘植(つげ)
・ざっくり言うと木っぽい見た目になる。
・比較的安価
・耐久性はそこまで
 
黒水牛
・黒い。シックな印象。
・値段はそこそこ。
・耐久性もそこそこ。柘植よりはある。
 
象牙
・乳白。個体や部位によって縞模様が入ったり。
・高いけど、耐久性があり、朱肉がスーッと染み込む。
・おばちゃん曰く、死ぬまでに1本は作っておくべきハンコ。
 
日之出堂さんは基本的にこの3種を取り扱っているみたいです。
 

 

なんでハンコ屋さんをやっているのか?

 

いろんな方々にお会いしますが、まず必ず聞くのが

「なぜ、あなたは今それをやっているんですか?」ということ。とても気になるところ。

そもそも、「よし!ハンコ彫職人になろう!」と思い立って出来るものなのか…?

進路相談で担任の先生が聞いたらちょっと冷や汗かきそうな就職先だなぁ…そんな生徒あんまりいないだろうなぁ。

 

思い立って出来てしまった日之出堂さん

 

ダンナと結婚した当時は、戦後で本当に何もない時代でね

 

そんなときにふっとおばあちゃんかご先祖さまか分からないけど、声がしたのよ

 

“ハンコ屋をやりなさい”…って

 

え?テレパシー?ご神託?よくわからないけど、その声を聞いただけでやろうと思ったんですか?

 

そうなのよ。何にもハンコについて知らんかったんだけどね(柔和な笑みで)

 

えー!凄すぎる!

 

それで、あたしは彫れないからダンナが勉強することになってね。ほんっとうに素人だったから、いろんな彫師さんのところに頭を下げて教えてもらったのよ

 

よくダンナさんがその一言でそこまでやる気になられましたね…すごいなぁ。

 

最初は何も分からなかったけど、いろんな人に助けてもらってね。

そこにある回転印章ケースもちょっとずつ印鑑を買い足していってね…。

ケース自体も高いから分割でいいって業者の人が言ってくれて…。

 

そのー…最初の作品?というか、印鑑はどのようにして売られていたんですか?

 

ちゃんと彫れるかどうかわからないけど、2、3本彫ったものをサンプルとして置いといて

「彫れます」ということで看板を先に出したのよ…

それで注文がきてから彫り始めて、ちょっとずつ経験を積んでいったのよ。

 

えー…だって初めて彫る名前とかあるわけじゃないですか…?実践ベースの修行だったというわけですね…

 

そうなのよ、でも今ではこんなに賞なんかも頂いて…

(といっておばさんは背後にあるショーケースを指さす。そこには県知事賞や○○賞といったハンコでとった賞状がたくさん!)

あとは、こんな会社からも依頼があってね…
(といって見せてくれた実積ノートの中には大手自動車メーカーさんやあんな会社こんな会社の印鑑が…)

 

へぇ~!旦那さんは今も彫られているんですか?

 

今は旦那が亡くなって、息子が継いでやってるのよ。

 

息子も日本で5本の指に入る印章彫刻師のところで修行してて

 

お父さん以上の実力をもっているんじゃないかしら…

 

あら、そうだったんですね~…いや、そんな凄い方に是非印鑑を彫ってもらいたい…!

 

ということで

 

実際に彫ってもらいました

 

実は今回、妻の実家から使わなくなった18mmの象牙のハンコを譲り受けてたんです。
 
これを彫り直して屋号の印鑑として使えるようにしてもらいました…。
字体やバランスなどはプロの方にお任せして、待つこと4日間… 

 

 

 

 

完成!

 

 

画数が多い文字なのに読みやすい!

さっそくスタンプしてみる…

 

ハンコのことはよくわからないけど、象牙ってインクの入り方がスーッと入っていくのね…。

朱翠藍堂…

 

かっこいい…かっこよすぎる…

 

本当に軽い力でスッとインクが紙に沁み込んでいく感じ。

これはいいですわ…!!!

素人ですら分かる…象牙の印鑑と一流の彫師の仕事…!!

 

今回の彫り直しは本当は41,000円かかるところを

「手相を見てくれたからね」というおばちゃんの粋なはからいで28,000円に!ありがとうございました!

(※条件などによって異なるので詳細はおばちゃんに聞いてください)

 

おばちゃんも実は四柱推命をちょっとかじっているらしく

僕の誕生日を聞くとすぐに「ああ、あんた白と黒だね」とラッキーカラーをパパッと教えてくれました。

(実際、白と黒は水性を表す色なのでラッキーカラーです)

 

 

悩んでいる人たちはたくさんいるからね…

(占いは)そんな人たちのために

役に立てる仕事だから頑張って勉強するんだよ~

 

と優しそうに話すおばちゃんの手はやわらかくて温かく、心がほんわかしました。
 
おばちゃん、勉強がんばるよ!
 
 
本当は完封摩擦の話とか、喘息の話でも盛り上がったんですが、今回は割愛させてもらいます。
 
やっぱりちょっと入りにくいお店って面白い話が聞けることが多い気がします…。
これからも勇気をもってブラリといろんなお店に入ってみたいと思います。
 
にしけい
 
 
■今回お邪魔した(有)日之出堂さん■
愛知県名古屋市中村区烏森町8丁目822
電話:052-482-0388
日之出堂

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いとWeb開発などを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。文章を書くことが好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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