家相と風水って似ているんですけど、別物なんですよね。
「家相とは」「風水とは」という言語による定義付けは書籍やwikiにお任せします。
また、どちらも流派や考え方が多岐に渡り
ルールや観法による分類をしようとすると話が混線するので、ここでは控えます。
今回、ご紹介する「家相」と「風水」の違いは
実際に家相と風水を学んで使ってデータを集めてみて感じる違いです。
「家相ってこういうことなんじゃないか?」
「風水ってこういう考え方がベースにあるんだよなー」
といった僕が思うコンセプトの違いをご紹介します。
同じところ
家相も風水も、その環境から人間がどのように影響を受けるかを考察する学問です。
建築系の専門家の人と話していると
「建築環境工学」とか「室内環境工学」という分野とも精通するなあと感じます。
より人間が生きやすくするための環境作りという意味ではどちらも同じです。
じゃあどこが違うのか。
僕が両方に触れて感じた違いは…
家相:
既にある環境(気)を活用することを主体としている。
風水:
環境を変えて気を活用することを主体としている。
こんな感じです。
家相自体が「気学」のひとつです。
気学の中に家相・方位・地相・墓相があります。
よく方位や家相のみを切り出してピックアップされ勝ちですが、本来はこれら4つの手法が揃って初めて成立します。
気学は読んで字のごとく、気をいかに利用するかについて徹底的に研究されています。
ヨガ教室に通う派?作る派?
例えば、あなたがヨガを習いたいとします。
ヨガを習いたいあなたは、車屋に行きますか?それともヨガ教室に行きますか?
もちろんヨガ教室に行きますよね。「ヨガが学べる環境」に自分をつれていく。
すでに出来上がっている「ヨガを学べる環境」を利用する。
既存の環境の力を利用する。これが気学のコンセプトであり、家相はこれに近いです。
もちろん「よりよい環境づくり」という点では家相によって「環境を変える」ことも可能ですが
「環境を変える」という点に関しては風水の方が特化されているように見えます。
先ほどのヨガ教室の例で言うと、家相は「ヨガ教室に通う」でしたが
風水は「ヨガ教室を作る」もしくは「ヨガの先生を呼ぶ」ということになります。
自分で「ヨガを学ぶ環境」を作っちゃう。これが風水の神髄です。
どちらも環境の力を利用してはいるのですが
家相は重力のように万物に共通して働く大きな力を利用する
風水はこの大きな力を活用できるように環境を変える
というニュアンスが強いようです。
長男長女は風水、末っ子は家相
家相は波に乗り、風水は波を作って乗る
なので
家相は「誰か出来る人がいるなら、お願いしようかな」というタイプ
風水は「やるからには最初から最後まで全部自分でやりたい」というタイプ
の方が合っていると思いますし
実際、家相風水をやっている人たちを観察していくと、だいたいこのタイプ分類が当てはまります。
長男長女は風水、末っ子は家相といったところでしょうか。
「どっちが良い」とかはなくて
僕はそれぞれの性質の両方のいいところを取り入れて占わせてもらっています。
にしけい