【どうして『ブログ』を書くのか?】日記じゃダメなんですか?自分のために書くのにどうして公開するんですか?

「なぜ日記じゃなくてブログを書いて公表するんですか?自分だけで完結させたいなら日記でよくないですか?」というご意見をいただいたので、それに対してブログを書いてみたいと思います。実はこのご意見は「確かに」と思う部分もあって、僕自身どうしてブログを書き続けるのだろうと考えさせられるきっかけになりました。

当たり前の話なのですが、日記とブログでは読み手の限定度が異なります。日記は個人的かつ閉鎖的な場です。一方、ブログは不特定数の人たちの目に触れる可能性がある場です。僕は日々気づいたことや思ったことをノートにメモしているので、日記も書いていると言えば書いていることになります。でも、改めてこうしてブログにも書きますし、ブログにしか書かないこともあれば、日記にしか書かないこともあります。自然と使い分けているわけです。

どうやって使い分けているのか…を改めて考えたときに思いついた例えが、「カフェで仕事する」「自習室で勉強する」という感覚が近いなと思いました。

例えば、どこかへ出かけるときにある程度「人の目」を気にすると思います。ちょっと近所のコンビニに出かけるときと、友人の結婚式に出席するときでは、気にする度合いは異なります。ちょっとコンビニに買い物に出かけるときも、友人の結婚式に出席するときも、かなり極論ですが、正直同じような服装でも問題はありません。Tシャツにジーンズにサンダルでもいいわけです。でも、やっぱりそれなりにTPOに合わせた服装を考えたり、寝癖をどうにかしたりします。それで、この「人の目を気にした結果どういう服装や身なりをするか」というのは、これも極論ですが「自己満足」だったりします。

結婚式の披露宴に参加するのと、二次会だけに参加するのでも「気にする度合い」が微妙に違いますし、その結果どのような身なりを選ぶかも違ってきます。その場がもっている「圧力」みたいなものがあって、それに対して「反応」が異なれば、「結果」も異なります。

「自分のために書くなら日記でもいいじゃん」というのは、確かに一理あります。でも、「ブログ」という「誰かが見ているかもしれない」という圧力がかかった場だからこそ、生まれてくるものがあります。日記だと圧力がない分、読みにくかったりわかりにくかったり、だらけてしまいます。あとで読み返したときに、「何を書きたかったのだろう」とよくわからなくなるメモもたくさんあります。しかし、こうしてブログという場で書くことで、微妙に圧力がかかり、自分でも後で読み返したときに「これはこういうことを考えていたんだな」とわかりやすく整理される作用があるのです。

カフェで仕事をしたり、自習室で勉強をするときって、「不特定多数の誰かがいる」という「ゆるい圧力」がかかっています。ブログを書くのはそれに似た効果がある気がするんですね。「ちょっとだけちゃんとしよう」という圧力がかかることで、また日記とは違ったものが結果として残ってくるんですね。なので、僕の場合は「誰かのために書いている」という要素もゼロではないのですが、割合としては「自分のため」に書いている方が強いです。

それで、「ブログじゃなくてSNSのほうが拡散力もあるし、いいじゃないですか」というご意見もあるかもしれませんが、ブログと同じようにSNSを「場」として考えたときに、やっぱり「圧力」というか「空気感」みたいなものが違うわけです。

ホームページ(ブログ)は自分でいろいろ設定できるのですが、まずこのブログサイトは読者の「コメント欄」がありません。設定次第では、「グッドボタン(いいね)」や「高評価」「SNSでシェアするボタン」なども付与できます。しかし、それらは付けていません。そういったものをつけることは、自習室で黙々と勉強していたのに、突然話しかけられるような感じになるからです。このブログが誰かとの交流を最大の目的にしているのであれば、そういったものをたくさん付けた方が良いと思います。でも、そうではないのは、やはり「自己満足」がメインの目的だからだと思います。

また、アメブロや外部ブログサイトに登録すると、ランキングなどが表示される機能があります。そのブログサービス全体の中でどれぐらいアクセスされているか、読まれているか…が分かる機能です。僕も過去にPV数やSEOランキングを追いかけていた時期がありましたが、ある程度やって飽きてしまいました。カフェで大きな声を出して、目立とうとするようなものなので、なんかこう違うよなと。それが最大の目的ならSNSやYoutubeという場のほうが合っているんですね。

なので、僕にとってブログという「場」は、ほどよい圧力感なんですね。誰も読んでいないかもしれないし、誰かが読んでくれているかもしれない。その曖昧な状態がほどよい圧力なんですね。カジュアルめのスーツを着たり、軽くお化粧をするような感じです。気負いすぎると続かないし、だらけすぎると形にならない。そういうちょうどいい塩梅がブログだったというだけなんですね。

この記事を読んでくださったあなたも、僕にとっては「ほどよい圧力」を生み出してくれる存在なんですね。もしかしたら誰も読んでいないかもしれないし、もしかしたらあなたが読んでくれているかもしれない。そんな曖昧な関係性に感謝しつつ、今日もカジュアルめのスーツでブログという名のカフェに出勤している次第です。

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。甘酒と文章を書くことも好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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