「婚」はめでたい漢字なはずなのに「先が見えない」「よくわからない」っていう意味があるのはなんで?

<漢字の意味を調べていたら、良さそうな結婚式のスピーチを思いついたのですが、当分結婚式でスピーチをする場面はなさそうなので、ブログ記事として昇華させておきます。近々スピーチを頼まれている人はご自由にお使いください>

結婚・婚姻の「婚」という漢字は、「女+ 昏」になります。「昏(こん)」は「日が沈んで暗くなる・夕暮れ」を指し、暗い状態・先が見えない状態を指します(昏睡・昏迷など)。つまり、「婚」には「暗くて先が見えない・よくわからない」というニュアンスがあって、「よくわからない相手と一緒に暮らすこと」に由来するという説があります。

結婚を経験したことがある方なら深く頷く方もいらっしゃるかもしれませんが、確かに結婚生活はよくわからないことだらけですし、手探りで先が見えない要素も多いです。「最近の若者は結婚に対してネガティブなイメージがある」というような言説も聞きますが、そもそも「結婚」自体が暗くてよくわからないものなので、その認識は正常なのかもしれません。

「結婚」と一言で言っても、夫婦やカップルの数だけスタイルがあるので一括りにはできませんが、他人と一緒に暮らすというとは「よくわからない者同士」がひとつになることになります。イレギュラーも起きるでしょうし、トラブルも起きます。「婚」という漢字の意味を知ると、何千年も昔から人々は「他人同士がひとつになること」の難しさを知っていたのかもしれませんし、それが前提にあることを漢字に込めたのかもしれません。

<◯◯くん、◯◯さん>

今日の二人の晴れ姿を見ていると、「結婚」の「婚」という字は「恋は盲目」という言葉があるように、特定の対象しか見えなくなる…という解釈もできる気がしました。

好きすぎて周りが見えなくなる…そういう意味で先人たちは「婚」という漢字に「たそがれ」を意味する「昏」を入れたのかもしれません。二人の輝かしい姿に目がくらくらです…そして、気の利いた締めの言葉が思いつかなかったので、このスピーチはお蔵入りになります!この記事も黄昏と共に闇へと消えていきます…スピーチのオチが見えていなかったのは僕のほうでした…(昏昏昏昏…)

にしけい

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書いている

西田 圭一郎 (にしけい)

1987年富山市生まれ。化学系工学修士。商社の開発営業職を辞めて、占いを生業にしています。趣味は読書と旅とポケモン。甘酒と文章を書くことも好きです。三児の父。詳しくはこちらから。

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