星占いのしいたけさんという有名な占い師さん。
文章を読んでて感心させられちゃって、いろいろと考えていたのですが…。
しいたけの人の文章、うまいなー。
バランスよく、力強く背中を後押しする。ああいうのを読むと占いは技術面よりも表現力だなーとつくづく思う。— にしけい/Nishikei (@nishikei_) 2018年2月9日
(しいたけの人)
なぜ人間を12タイプに分けただけで『すごくしっくり当たっている』ように感じる文章なのか…の謎がわかった。
『どういう人があの文章を読むのか?』を徹底的に考えられていて、『星座』に加え『なんかうまくいっていない人』というフィルターがもうひとつ加えられている。— にしけい/Nishikei (@nishikei_) 2018年2月12日
あの文章を読む人は『なんかうまくいかない』という人たちが多いはず。
であれば、その星座の人がもつ性質から考えられるその時期の失敗傾向を説明するだけでかなり引き込める。引き込めるポイントは2,3,4月あたりと、10,11,12月あたりかな。専門用語を使わずにいかに分かりやすい文章を書くかがカギ。— にしけい/Nishikei (@nishikei_) 2018年2月12日
結構占い師って専門用語に逃げがちだけど、それを排除するためには逆にその専門用語を徹底的に理解する必要がある。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) 2018年2月12日
何に感心したかというと、マーケティングがうまいなーという点です。
そうそう。かなり相手の気持ちを理解しているような『同情』が見られる。たぶん、ここも年齢とか性別とか絞って書いてる。占い好きな年代と性別に限定することで結構ターゲット絞って書けるんだよね。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) 2018年2月12日
ちゃーんと「占いが好きでちょっとうまくいかない時期を過ごしている女性」が欲している言葉をキャッチして、高圧的にならないような文章を書かかれています。
占っている人もしくはプロデュースしている人が非常にマーケティングのセンスが良いです。これは複数犯でしょうね。
(けっこう占い師にもプロデューサーがついていることって多いのです)
マトリクス大好きにしけい
さて、僕は占いのお仕事の最中もよくマトリクスを使って説明するのですが
「占い師」もこのマトリクスを使ってタイプわけしてみると
この「しいたけさん」がどんな占い師さんかがわかりやすいと思います。
占い師をざっくりタイプ分けするパラメータはこんな感じで…
縦軸…大衆性(わかりやすさ)-怪しさ(ミステリアスさ)軸
横軸…研究者色-ビジネス色軸
これで僕の独断と偏見で占い師さんをプロットしてみました。
どなたも有名で尊敬する占い師さんですが、敬称略です。
大衆に認知されている時点で「大衆的」なのですが…
ミステリアスさから考慮しました。
例えば、鏡リュウジさんはタロットや西洋占星術の深い造詣があり、さらにそれを国内で一般的なものにされた方です(PRタイプ)。
それに対して、その鏡リュウジさんにタロットを教えたと言われるアレクサンドリア木星王先生は「知るひとぞ知る」タロットを日本に輸入・普及させた第一人者です。
木星王先生はタロットのみならず手相やホロスコープの本も出されており、どちらかといえば自らガンガン売り込むというよりも「研究者肌」に近いと言えます(MRタイプ)。
先述した、しいたけさんのコラムは日本で「星占いって一般的だよね」というベースがあってこそ成立しています。
そして流行に敏感な女性たちの鋭い感性をなでるような言葉のチョイス、わかりやすさは、前者二人に比べると極めてマーケティングに特化した大衆受けの良い占い師さんと言えます(PSタイプ)。
そして、商業ベースとしてうまくいった占い師さんといえばゲッターズ飯田さんです。自己啓発、ちょっとした「いいこと」をつぶやくツイートやLINEアカウントは、反響が万単位で起きます(MSタイプ)。
それにもかかわらずゲッターズさんは「どんなひとなのだろうか」というミステリアスさを残しています。「出すぎない控えめさ」が長生きの秘訣のようです。
あなたはどのタイプ?
これを読んでいる占い師さんやカウンセラーさんはどのタイプに入りそうですか?
どのタイプであろうが、その道を追究することで自然とファンや顧客がついてきます。
しかし、自分が「なんかこの人のやり方好きだな」というざっくりとしたロールモデルがあると結構やりやすいです。
逆に「このエリア少なそうだから攻めてみよう」というブルーオーシャン狙いも手です。
「まぁどこでもいいから好きなようにやるよ」という僕のようなタイプはおそらくMRタイプだと思いますけどね。
最近は二次元空間フラットランドの住人と化し、あまり外に出ずに活動していますから
研究職肌(Researcher)と正体不明(Mysterious)度合いが増しているようにも思います。
今年のテーマは『ギリギリ社会とつながる』なので、非常にいい感じです。
もう少しいけるかも。— にしけい/Nishikei (@nishikei_) 2018年2月12日
ちなみに独断と偏見で「手相占い師さんマトリクス」を作ってみるとこんな感じです。
こういう読者をおいてけぼりにするようなことを平気で書くあたりがMRタイプなんですよね。
対角線上にいるしいたけさんをはじめとしたPSタイプは「ないものねだり」で少しうらやましく思えちゃうのもMRタイプだからこそなのでしょうね。
それでも、好きなことってやめられないよね。
最近は手相とか家相とか占いの世界を飛び出して、六角形と八角形ブームがきております。図形がね、おもしろいのよね。
— にしけい/Nishikei (@nishikei_) 2018年2月13日
にしけい