六壬神課 (Rikujinshinka)
起源は漢代で、唐代以後に完成したと言われています。日本では平安時代から鎌倉時代にかけて、多く使用された史料が残っています。陰陽師の安倍晴明が用いた占いということで、一時注目を浴び研究が進んだ六壬神課ですが、占い自体のユーザーは国内でも極少数です。式盤と呼ばれる方形と円形を組み合わせた回転式の盤を用いた卜占(ぼくせん)です。占いたいと思った瞬間の時間を使って720種類の中から1つの式盤を選び出します。怪異や怨霊の原因とその成り行きを占う際にも用いられていたようですが、朝廷や公家だけではなく民間でも広く利用されていたようです。
六壬神課の大きな特徴の1つに「四課三伝」が挙げられます。四課は主体と客体の関係性や優位性などを見る際に用います(梅花心易の用と体のような関係です)。三伝は主体と客体がその先どうなっていくのかという成り行きを三段階(初・中・末)で示してくれます。課式を立てることに慣れるまで少し時間はかかりますが、非常に精密でたくさんの情報が出てきます。四課という形式上、特定の相手(対象物)が決まっている占的で非常に重宝します。僕はマクロ的な内容は断易、ミクロ的な内容は六壬神課という感じで使い分けていますが、どちらも使い方次第で如何様にも使うことができます。
花札占い (Hanafuda Divination)
十二ヶ月×四種類の合計四十八枚の札を使って占う卜術です。気持ちを占うことに長けている、恋愛やお金やお仕事など一発勝負を占う際によく当たる、長期的なことよりも目の前の今を知りたいときによく当たるといった特徴があります。日本には様々なアニメや漫画などのキャラクターがモチーフとなった絵柄の花札が存在し、自分が連想しやすい作品の絵柄から連想して占うことも醍醐味のひとつです。本講座では主に十二ヶ月の循環の仕組みを使う汎用性の高い占い方法を紹介しています。
初めて花札で占う人に向けて開講された講座です。様々な種類の花札が存在しますが、本講座では最もオーソドックで汎用性の高い占い方をご紹介しております。まずは、お手元には花札をご用意頂き、花札占いを楽しんでみてください。
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本講座は花札占いに触れてみて初めて出てくる疑問点や気になるポイントにお答えする講座です。実際に占った例をご紹介しながら、答え合わせと解説をする講座です。「花札占い入門編」で、花札占いの「いろは(基本)」を学んで下さった方の「続きの勉強会」です。全部で18例を解説しています。
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ご好評につき花札占いの実践解説講座の第2弾です。本講座ではオーソドックスな花札だけではなく、様々なキャラクターの花札が出てきます。全部で12例解説しています。少し変わった花札占いの使い方もご紹介しています。
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コーヒー占い (Cafedomancy)
コーヒー占い(カフェドマンシー)の本場トルコ・イスタンブールで得た見聞・体験をもとにコーヒー占いをお伝えする講座です。コーヒー占いはこの占いのみで「卜術」「相術」が成立しており、なおかつ本場イスタンブールでは「時期を出す」ことにも使われています。感覚的に見ることもできるし、数理的に見ることもできるし、非常に懐の深い占術だと感じました。この占いの基本的な考え方は他の占いにも応用が利き、既に他占術を勉強中の方も、占いを初めて学ぶという人にも役に立ちます。本講座では感覚寄り・数理的寄り、両方のアプローチからこの占術をご紹介し、最終的にみなさんに実際に占ってもらうところまでお伝えできればと思います。カフェドマンシーのもうひとつの強みは「パフォーマンス」による「呪力」が高まる点だと思います。タロットやカードを使った占いや筮竹など、パフォーマンス性の高い占いはありますが、占われる人自身の「参加度」の高さや「占われている感」が非常に高いのです。非常にカフェドマンシーは優れた占術です。
書いた文字から占う(Grammomancy)
測字占法・筆跡鑑定・墨相講座
測字占法という占術をご存知でしょうか。昨今はパソコンやスマホで文字を入力することが多くなりましたが、多くの人々が筆で字を書いていた時代に活用された占術です。現代では測字占法で実占している人はめっきり減ったものの、相術的にも卜術的にも非常におもしろい要素があります。
測字占法にもいろいろな手法があって、偶然書いた文字からビブリオマンシーのように占う手法や、偶然書いた文字+現象を併せて占う手法があります。字の形を見る相術的な使い方もできれば、字義から占う(「羽」という漢字を書いたのあれば「この先羽ばたくよ〜」みたいな)方法もできますし、「書く」ことで占われる人物の参加度も高く、おまじない的なエッセンスも含まれた懐の広い占術です。個人的には「字」と「現象」を組み合わせて連想させる観梅測法が非常におもしろいです。測字占法を相術的な応用をすると「筆跡鑑定」になります。筆跡鑑定は書籍が多いようで意外と少なく、これも実践で使っている人が少ないですが、やはり字は情報を多くもっています。筆跡鑑定はどうしても「吉相字」「凶相字」といった二項対立的に羅列している入門書が多く、そのロジックについてまで言及している書籍となると本当に数少ないです。しかし、仕組みとしては相術ですので、他の相術と相入れる部分が多分にあります。印相や地相に近い部分があるなと個人的に感じていますが、このあたりもロジックを解説させていただければと思います。
また、本講座では墨相についても解説していきます。昔から「墨色」(墨のかすれ具合や滲み具合)を見て占う手法がありました。これは術者によるのですが、墨相は測字占法よりも「卜術」寄りで、なおかつ感覚やインスピレーションを使っているようです。国内の占術だと画相、海外だと紅茶占いやコーヒー占いに近いものがあります。海外でも一定数「漢字かっこいい!」と感じる人もいますし、グローバル路線を考えている占い師さんにもオススメです。測字占法・筆跡鑑定・墨相ともに「相術」と「卜術」が融合した非常にオーソドックスながら卜相のエッセンスを学びとるには有用性の高い占術だと思います。もちろんここに「暦」を合わせることで、時期や予測にも用いることもできます。習字セットがなくても構いませんが、筆ペンや太めのペンがあればより講座を楽しめると思います。今回の教室も「知る」と同時に「活用する」に重点を置いてお話させて頂きます。
みかん占い (Orangemancy)
「みかん占い」とは読んで字のごとく「みかんを使った占い」です。観測可能な現象があればすべて占いの材料になります。「みかんで占うことができたら…」と思い立っていろいろ試行錯誤してみた結果、みかんは占う材料としては非常に優秀だということがわかってきました。「みかんの皮をむいて食べる」という何気ない行為が非常に相術的なシステムにマッチします。みかんは冬の季語でもあり、年の暮れごろに旬を迎えます。そして冬を暖かい屋内で過ごすことが多い日本人はみかんをよく食べます。特に帰省や自宅でホッとしている時間が長い年末年始はよく食べます。
年末年始は「来年の運勢はどうなる?」とか「今年はどんな1年になりそうか」といった「占い」が話題に上がりやすい時期です。そんなときにテーブルの上に置いてあるみかんで気軽に占うことができたら…普段の何気ない会話もちょっと盛り上がるかもしれません。もちろん「余興的」に使うだけではなく、しっかりとした仕組みを構築したので、占おうと思えばかなり深く占うことができます。みかん1個で様々なことがわかってきます。