本書は僕が「反応した結果物」です。書物を読み漁ったり、いろんな場所を訪れたり、いろんな人と接触する中で「様々な反応」が起きます。池に石を投げ込むと水の波紋が広がるように「投石」に対して「反応」が起きます。日々池に石を投げまくっていると、これでもかというほど波紋ができてきます。その波紋を誰かに伝えずにはいられない、そういった経緯で生まれたのが本書です。波紋から生まれた1つの「波」や「振動」のようなものだと思っていただければ幸いです。
本書の構成は前半部分で、新しい考えをインストールしていただくために、とことん前提破壊を行なっています。読み進めるためには少し覚悟のようなものが必要になる方もいらっしゃるかもしれませんし、すんなり読める方もいらっしゃると思います。本書を読み進められる上で「自分が本書に対してどのような反応を示しているのか」を観察しながら読んでみてください。
「手相占いの使い方」と言いながらも、手の写真やイラストは一切出てきません。しかし、無事読み終えられるころには、読み始める前のあなたには戻れなくなっているかもしれません。自分が何に反応するのか。何に反応するようになったのか。「自分の反応の変化」のようなものを感じてもらえれば、幸いです。
主なトピック
手相占いに対する反応を見る
手相占い自体が目的になっている3タイプ
意味や理由を求める人の傾向
定型文アウトプット型の記憶容量不足問題
好きな占いで大体性格が出る
線信仰を一度脱却してみましょう
神秘性・権威性フィルターを捨て去る
手相はあくまで諸現象の「一部」
手を見る前の下準備
どんな服を選んでいるのか?
話を聞くときの姿勢
目線はどこを向いているか?
どのような質問の仕方をしてくるか?
言葉よりも行動と現象を
どのような文章か?
諸現象の中の手の捉え方
爪とは何か?
手から病気はどこまで分かるか?
手に関する病気からわかること
同じ指ばかり怪我をする
手指の欠損
手を観察する際に視界に入りやすいもの
ブレスレットやパワーストーン
ネイル
リングや指輪
「なぜその場に集まっているか」も鑑みる
占い師自身も場の判断材料になる
手を乱数として扱う卜術的使い方
誰にでもある生理周期的なものを見る