【陰陽エントロピー手相術】入門編3・単色の西洋手相術・グラデーションの東洋手相術

【陰陽エントロピー手相術】入門編3・単色の西洋手相術・グラデーションの東洋手相術

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というわけで、少しずつ本編に入っていきます。

手相占いをされている方々には僕も含め独自の「考え方」や「流派」が存在します。

その中でも、多くの手相占い師・手相研究家の方々は14世紀後半に出版されたスンマ・カイロマンティアという太陽系惑星を手に配した西洋手相術をベースにしています。

この手法は、手を9つのエリア(丘)に分割し、それぞれの丘に惑星の意味を当てはめて線や手型の意味を読み解いていくというやり方です。

無数にある線の組み合わせを暗記しようとしている占い師さんもたまに見受けられますが、この手法は丘の意味が理解できれば、線の意味を暗記しなくても答えを導き出すことが出来るため、オーソドックスな手法とも言えます。

手の線には「方向性」があり、どこの丘からどこの丘へ向かっているかで意味を紐解くことができ、丘の意味を理解し線の方向性さえ読めるようになれば、ありとあらゆる解読が出来て応用が効きます。

しかし、この西洋手相術には弱点があります。

それは、隣り合う丘と丘の間に存在する線の意味をどう解釈したら良いか判断に苦慮するところにあります。

例えば、薬指の付け根付近に存在する「太陽丘」は「カリスマ性」「人望」「人気」などを意味します。

隣接する中指の付け根付近に存在する「土星丘」は「独力」「哲学」「底力」などを意味します。

太陽丘はどちらかというと対外的で華やかな意味をもっていますが、それとは対照的に土星丘は内面的で少し暗いイメージの意味をもっています。

では、これらの境界線に線があった場合どのように解釈したら良いのでしょうか。

人間の手相に描かれる線は自由です。国境や県境のように人間が勝手に区切ったエリアの中に線が存在するとは限りません。

土星丘なのか太陽丘なのか、そのちょうど中間に存在する線はどう判断したら良いのでしょうか。

「明るい意味なのか?それとも暗い意味なのか?」という矛盾が生じます。

西洋手相術がもつ、パズルのピースのようにきっちりと境界線が存在する手相術は、ある意味システマチックで判断が簡単です。

しかし、より厳密に手相を判断していこうとすればするほど混乱が生じます。

「分割する」というダイナミックさから、鑑定にある程度は普遍性が生まれるものの、繊細さと精密さには欠けます。

打って変わって、東洋(中国)で独自に研究されてきた掌紋学は、西洋手相術に比べてダイナミックさとシステマチックさには欠けるものの柔軟で精密な判断が可能になります。

西洋手相術が赤、青、黄色・・・といった「単色」だったとしたら、掌紋学はグラデーションで、名前もついていない色をも読み取ることができます。

掌紋学は手の中に易の「卦」を当てはめて考えます。

西洋手相術は、春夏秋冬と4タイプに分類するようなイメージですが

掌紋学は「春と夏の間のちょっと春寄りで、日にちで言うなら5月3日の午後4時ぐらい」といった具合に細かく線の意味を判断・表現することができます。

掌紋学は、非常に感覚的で判断する人によって答えに差が生じます。

「傾向」で判断するため、柔軟性に富んだ手法ですが、的中率を上げるには熟練した技術が必要になるようです。

 

まとめると・・・

西洋手相術単色、単純明快
システマチック
判断結果に差が生じにくい
丘と丘の間では
判断・表現しかねる場合がある
東洋手相術
(掌紋学)
グラデーション
曖昧模糊、感覚的
術者によって
判断に差が生じやすい
より厳密で微妙な判断・表現が可能

 

調和と尊ぶ日本人にとっては西洋手相術のような「あなたは○○ですね」とキッパリ言われてしまった方が「当たっている」と感じる場面が多いのかもしれません。

しかし、繊細な感性をもっている日本人だからこそ東洋手相学の柔軟性も理解できるはずなのです。